四国固有のサクラソウ「シコクカッコソウ」は以前から是非一度は目にしたいと願っていました。
シコクカッコソウで検索すると必ずヒットする愛媛県の山に向かうことにしました。
この山にしか咲かないと思い込んでいたワタシ…意外にも四国全域で見ることができると知ったのは直前のことです。
しかし、シコクカッコソウ以外にも様々な植物を見ることができる魅力的な山なので、迷いはありません!
朝一番のJALで松山空港行きの飛行機に乗りました。
眼下に南アルプスをはじめ、遠く北アルプス、白山などを眺めながらあっという間で、08:50定時に松山空港に到着です。
南アルプスの峰々
レンタカー手続き、ナビに行き先を入力するなど色々と手間取り、登山口に着いたのは11時を回っていました。
登山口には、いきなりコンロンソウの大群落。

そして、植栽かと見紛うばかりのヤマシャクヤクの群落には驚きです。
素晴らしいお花畑が広がっていました。

真っ白ではなくうっすら黄緑色の花弁のものもあります。

・ルイヨウボタン

シコクカックソウとともに楽しみにしていた花のひとつにサイコクサバノオがあります。
時期的には遅すぎですが、少しは残っているかと微かな期待をしていましたが、期待に応えてくれました。
・サイコクサバノオ

薄暗い場所で下向き、小さいので撮りづらいですね~


それと、咲き残りを期待した花にアワコバイモがありしたが、こちらは流石に種になっていました。残念!!
・アワコバイモ

淡い色のタチツボスミレを見つけました。
ここは四国ですから、単にタチツボとスルーする訳にはいかず、あれこれ談義に花が咲きます^^
葉は切型になっているので、山陰型なのでしょうか?距が長くピンと跳ね上がってるのも面白いです。

葉の色が濃く照りもあり、花色淡い初めて見るタイプのタチツボスミレもあります。


さて、徳島県や高知県などでは林道沿いで普通に見られるというユキモチソウですが、
この山に自生はないそうで、これは植栽のようです。 でも、初めての出会いに大興奮、真っ白なお餅が素敵です。

クマガイソウにはまだ早すぎたようです。

っと、ここで、いきなりシコクカッコソウが…ちょっと不自然なので
もしかすると植栽かもしれないけど、初めてなので嬉しい^^

ジロボウエンゴサクがいたるところに咲き乱れています。
形も大きめで花色が独特、、四国固有の別物かと期待しましたが単に地域差のようです。



・コガネネコノメ

見慣れたコガネネコノメとは違うって思ったけど、 ↓ 咲き進むとこうなるのかな…??


嬉しかったのは、大好きなシハイスミレが咲き残っていたことです。
ヒナスミレのようなピンク色のシハイスミレが多くて実に可愛い




フイリナガバノスミレサイシンが咲き残っていると喜んでカメラをむけたのですが…

帰宅後、確認するとナガバノスミレサイシンの中にタチツボスミレが混じっていたことが判明!!

ま、葉だけでも見られてよかったかな。。

・エイザンスミレ

岩場に咲いていたイワカガミ、一株だけ開花していました。

・ヤマナシ

この山のどこかに大株のクロフネサイシンがあるはずなので注意深く見ていました。
見つけた時はヤッタ~~!!と大喜びでした。
・クロフネサイシン


ミツバツツジが新緑の森に映え渡ります。
この山にはツルギミツバツツジが生育してるようなので、これもそうかな…


本場四国のシコクスミレです。
花付きがよいですね~ あちこちに群落があり見応え充分でした。

清楚な白ですね~

そして、いよいよ期待したシコクカッコソウが登場しました。
上りでも見られましたが、ちょっとお疲れモードで残念に思ったのですが、
こちらは鮮度抜群、登山道沿いに点々と咲いている姿は感動の連続でした。

正直、群馬のカッコソウとの区別はイマイチわからないのですが、一番の違いはこちらはより自然ということです。
間近で見られるなんて素晴らしい!!

この日出会った方の中に、ここよりもっともっと凄い群落があるので明日はそっちに行きます。と
おっしゃっていました。写真を拝見するとピンク色のシコクカッコソウがスマホの画面いっぱいに広がっています。
いいな~~と羨ましく思いながらも、私はこれで十分!うんうん

シコッカッコソウはロープに囲われ保護されている姿を想像していただけに、
近くで見ることができたことに感謝感謝です。

本当に綺麗でうっとりです。
ズームで捉えた色の濃い一輪、咲きたてはこんな色なのかな… ⇓

お日様が少し陰ってくれたら最高なんだけど…と罰当たりなことを言ってますが…^^;;


十分に堪能できました。
ミツバテンナンショウがどっさり。。


この山は、ジロボウエンゴサクとともに至る所にイチリンソウがこれでもかと言わんばかりに生えています。

花弁の裏側が紅色だとより美しいです。⇓


・ワチガイソウ


・コミヤマスミレ

ヤマブキソウもたくさん。

黄色と白のコラボ

登山口に戻ってきました。 ヤマシャクヤクやコンロンソウを前にやはり素通りできず、ついカメラを向けてしまいます。


登山口に戻ってきて、はたと思い出しました。
そういえば途中で出会った方がこんなことを…
自生のクマガイソウが開花しているとのこと。
私たちが出会ったのはまだまだまだ蕾が固かったので他にもあるはず。
という訳で、少しだけ登り返して再度探索にでかけました!!しかし努力は報われませんでした。
そう簡単に見つかる訳ないですよね

きっと見落としも数知れずあるでしょうが、第一目的のシコクカッコソウに出会うことができ素晴らしい花旅ができました。

この他、ラショウモンカズラ、ショウジョウバカマ、タニギキョウ、コチャルメルソウ?、ヤマルリソウ
ミツバコンロンソウ、ユキザサ、ミヤマハコベなどが見られました。 お天気にも恵まれ大満足の四国初日でした。