
二年ぶりの尾瀬は大清水から入ることにしました。
我が家を朝4時に出発し、大清水に到着したのが6時45分、7時発の一ノ瀬行きのバスに間に合いました。
大清水から一ノ瀬休憩所まで無公害バスが走るようになってからはもちろん初めてです。 三平峠が近くなって便利になりました。
日帰りですから無理はせず、尾瀬沼周辺を散策したら大清水に戻る予定でしたが、
欲が出て尾瀬ヶ原も行きたくなり、結局鳩待峠まで歩きました。
久々の20km越えです。
戸倉までの乗り合いタクシーがお客さんを降ろした後、メーターで大清水に向かっていただきました。

三平峠
燧ヶ岳の雪は少なくなりましたね!

燧ヶ岳
湿原にはタテヤマリンドウが真っ盛り、すごい数ですが一部を切り取りました。

タテヤマリンドウ


タネツケバナ
尾瀬沼周辺は尾瀬ヶ原に比べて標高が高いからでしょうか、
葉が展開しない新鮮なミズバショウが見られました。

ミズバショウ 今回、尾瀬を訪れた目的はズバリこのスミレに会いたかったからです。
何度も挑戦するも機会に恵まれず、長い間憧れ続けていたチシマウスバスミレです。
♪ チシマウスバスミレ ♪

咲き始めなのか、花弁の色が緑色っぽいです。

見逃していた可能性大ですね。

ウスバスミレとの違いは葉の表面に微毛があり、鋸歯がはっきりしていて葉の縁が重ならないことです。
でも、老眼では見えづらく、カメラのモニターで拡大して毛を確認しました。


凛とした美しさにうっとり…この場所で木道にしゃがみ込み数えきれないほど
シャッターを切りました。
平日なので歩く人が少なくてよかった~~

たぶん、ここ数日で開花したものと思われます。
完全に開ききってない方が多く、もしかしたら今日私たちが来るのを待って開花したのかも…
などと、嬉しさのあまり勝手な妄想で盛り上がります^^;

長年の課題がクリアできて、まずはホッとしました。

この周辺のタテヤマリンドウは色が淡く、中には白も混じっています。


この日はお天気が最高だったので、あっちでもこっちでもタテヤマリンドウが花盛りです。
イワナシもまだ咲き残っていて楽しませてくれました。

実は、尾瀬ヶ原まで足を伸ばした目的はオオバタチツボスミレに会いたかったからです。
こんな見事な大株に出会えました。

時期さえ合えば、尾瀬では普通に見ることができるスミレですが、絶滅危惧種ですから
案外出会える機会は少ないのです。
何とも言えない深い紫色は魅力的ですね!

ヒメシャクナゲの濃淡も様々。

愛らしいヒメシャクナゲ

コミヤマカタバミはお目覚めがやや遅いとみえて 株はたくさん見るのに花は少なめでした。
そのうち撮るつもりでいたのに、たった二枚しか撮ってなかったようです。

コミヤマカタバミ

ミニサイズのミツガシワです。

こんな景色の中を歩けるなんて贅沢ですね~

逆さ燧はちょっと残念!!

オゼタイゲキもよく見ると綺麗です。

ワタスゲのホワホワも間もなくかな。。。

水量豊富な場所では、まだミズバショウが見頃です。
水温が低いのかな…??

シラユキスミレも健在でした。


シラユキスミレ
この季節はニリンソウに代わりサンリンソウだと思っていたのですが、場所によっては
ニリンソウも花盛り、その中にはミドリニリンソウが数多く混じっています。

一箇所でこれほど多くのミドリニリンソウを見たのは初めてです。

尾瀬でオオサクラソウに出会うなんてびっくり!!
やっぱり、尾瀬ヶ原に来て大正解でした!!


タチカメバソウ
これはオオバキスミレなのかな~~
もしかしたらミヤマキスミレなんじゃないかと…
だって、葉三枚が輪生だし、尾瀬の中でもオオバキスミレとミヤマキスミレ両方ありですね!

オオタチツボスミレも久々です。

オオタチツボスミレ
スミレ類は、ここに掲載したほかニョイスミレ、ムラサキコマノツメなどが咲いていました。
二年前の同時期は、ミヤマスミレ、スミレサイシン、シロバナスミレサイシンなどもありましたが、
今年は終わっていたようです。
鳩待峠に咲くマイヅルソウをカメラに収めて終了です。

鳩待峠に着いたのは午後4時。
乗り合いタクシーが10分後に出てくれたので、待ち時間もなく助かりました。
戸倉から大清水までのタクシー料金は確か 3700円ほど。
尾瀬沼と尾瀬ヶ原を日帰りできたことと、チシマウスバスミレと初対面を果たせたことに大満足の尾瀬の花旅でした。