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富士山周辺で野生ランを探す 【御坂山塊&富士山麓】 2012年6月14日

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カモメラン 



うかうかしていたら、6月も今日を含めて5日しか残っていません!
ブログの更新が追いつかず、今更感は否めませんが、フクシアさんと二度目のバッタリがあったり、
キレンゲショウマさん とご挨拶ができたあの感激を忘れないうちに富士山周辺で見つけたランとその他の花々をアップしておきます。
 
     

6月14日、梅雨のこの時期に、くっきりとした富士山を間近に眺めることができるとは、思ってもみないことでした。
やはり富士山を拝めると得した気分になりますね!
久々の予報の木曜日、このチャンスを逃すまいと早朝から大勢のカメラマンがシャッターチャンスを狙ってたようで、私が登りはじめた午前八時半ごろには早くも下山する人がちらほら…


富士山の雄姿を横目で見ながら私は直進あるのみ、狙いはズバリ“カモメラン”です。

 




愛らしいカモメランを求めて登る途中で、この時季ならではの植物に出会えました。


まず、目についたのがヤマツツジの鮮やかな朱色、まだほとんどが蕾でしたが、木によっては真っ盛りのものもありました。

     
ヤマツツジ  /   ツリバナ


 
この稜線ではトリガタハンショウヅルが咲くという情報を入手していたので、注意深く探しながら歩きます。
淡い緑色の目立たない花なのでうっかり見逃しがないように…


トリガタハンショウヅル


ベニバナツクバネウツギ


樹の花やつる性植物に目を向けると、つい足下が疎かになります。
この日もぬかるんだ登山道で危うく滑って転びそうになりました。
やはりストックがあった方が安心なので、ザック横から取り出しました。

こんな時一人だと、見落とした植物もたくさんあるんだろうな〜〜
おっと〜!この白い蕾はクサタチバナかな?
あとちょっとで開花しそうなのですが、残念です。

     
クルマバツクバネソウ /  クサタチバナ


ツクバキンモンソウ

      
ウマノアシガタ  /  ヤグルマソウ


   


ユキザサ




トウゴクミツバツツジ



ニワトコ

 

そして、ついに憧れのカモメランに出会うことができました。 
もちろん、初めてです!!想像どおりの可愛い姿に思わず頬が緩みます
群落という程ではありませんが、狭い範囲にかたまって咲いているのです。

       

     

 
       

 

 



カモメランを撮影中、ブヨなのか黒い虫の大襲撃に遭いました。払っても払ってもしつこく追い回され、
黒い集団が顔を中心に体中にまとわりつくありさま、あまりの数に撮影どころではなくなり、
急いで防虫ネットを取り出そうとするのですが、あっという間にブヨに取り囲まれ、取り出すことすらできませんでした。
仕方ないので慌ててその場を去りましたが、後で考えてみると貴重なカモメランをブヨが守っているのかもしれないですね!
でも、ブヨさん、私は盗ったり踏んだりしないのでどうか安心してね!!
また来年も、愛らしい姿を見ることができますように…






ラショウモンカズラ


ツルシロカネソウ


グンナイフウロ 


グンナイフウロ

 


マイヅルソウ


カマツカ


        


場所を移して、富士山の麓までやってきました。
お次の狙いは、コアツモリソウなのですが小さくて目立たないランのため見つけられるか心配でした。

場所も特定できず、とりあえず当たりをつけた場所を一周してみることにしました。


暗く苔むす富士山の樹海は、行き交う人もなく不気味で足がすくみます。

でも、こういう場所をコアツモリソウは好む訳で、慎重に下を見ながら歩き、時には脇道に入ったりしながら探したのですが、
いつの間にか明るい登山道に出てしまいました。



  

ミツバツチグリ

 


ツマトリソウ


コナシ(ズミ)


コナシ(ズミ)


シロバナノヘビイチゴ


アズキナシ


二時間余り、ウロウロしたのですが結局見つけられず、意気消沈して車に戻りました。
これといった情報もないまま、コアツモリソウを見つけようと考える方が所詮無謀というもの…
今日は諦めて、次回もう一度トライしてみようと考え直し、車のエンジンをかけました。
はたと考えてみると、朝おにぎりを一個食べたっきり何も食べていないことに気づき、帰る前に少しだけ
腹ごしらえをしようとおにぎりを頬張った、その時…

向こうから女性の声が…
これまで、人っ子ひとりいない淋しい森で心細い思いをしていたので、人の声が聞こえるとそれは嬉しいものです
見れば、お二人とも首からカメラを下げています。
(間違いない!あの人たちの目的は私と同じだ!!)と妙に確信を持つのでした。
そして、すがるような思いで、「あの〜〜ありましたか?」と主語なしで駆け寄りってみてビックリ!!

見覚えのあるそのお顔はなんとフクシアさんでした!
奥武蔵の山で偶然出会って以来二度目のバッタリに、本当に驚き、嬉しさがこみ上げてきました!!

そして、フクシアさんとキレンゲショウマさんに案内していただき、めでたくコアツモリソウに出会うことができました。

本当にありがたくて、感謝してもしきれないほどです。

初めて見るコアツモリソウは小さくて可憐で何とも言えない気品がありました。


こんなに深々とお辞儀をしているので、写真に撮るのは難しいですね!


少しだけお顔が見える個体もありました〜


お、なるほど、小さくてもアツモリソウの顔をしてますね^^

 


こんなに小さいです。


そしてそして、自力では100%見つけることができないコフタバランも教えていただきましたよ^^
高さ10cmほどの目立たないラン、ここにあるはずだ!と場所が分かっていても目を凝らさないと見つけることができません。
思いがけず、こんな貴重なランにもお目にかかることができるなんて、本当にラッキーでした。


コフタバラン


フクシアさん、キレンゲショウマさん、本当に有り難うございました!! 
お陰様で無事に目的を達成できました。

あのタイミングでお二人と出会ったのはきっと神様の思し召しと、にわか信者になる私でした^^;

 

※明日から一週間ほど留守にします。←やまそだちさん風に書いてみました


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