浅間山の南西部に山容鋭い剣ヶ峰が聳えています。
すでに一ヶ月前のことになりますが、
11月10日に所属する山岳会のメンバー総勢9人で登った剣ヶ峰の簡単レポです。
この峰は一般ルートではないため道標はなく、安易に踏み込むことはお勧めできません。
今回は経験豊富なメンバーに同行させて頂いたので安心でしたが、私の力量ではちょっと怖いですね〜
特にヒサシゴーロ尾根の下りは分かりづらく、
ところどころにテープがあるとはいえ、相応のルートファインディングが求められます。
剣ヶ峰は、お天気がよければ展望抜群とのことですが、
私たちが登った日はチラチラと小雪が混じるあいにくの天候で、
残念ながら浅間山の姿を拝むことはできませんでした。
【コースタイム】
浅間山荘(10:05)-----一の鳥居(10:40)-----不動の滝(10:55)-----二の鳥居(11:00)-----硫黄(11:42)
------火山館(11:45/12:15)------天狗の裸地(12:25)-----剣ヶ峰入口(12:45)------剣ヶ峰(13:30)
------1900mJC(14:10)-----1600m高点(15:10)-----林道出合(15:25)----浅間山荘(15:35)
10:05 天狗温泉「浅間山荘」から登り始めます。
【天狗温泉;浅間山荘】
浅間山は活火山ですから、注書きをよく読んで、出発です。
ほぼ終盤ですが、カラマツの黄葉を見ることができました。
この周辺のカラマツ林はとりわけ美しいので大いに期待していたのですが、若干遅過ぎたようです。
【カラマツの黄葉】
【一の鳥居】
ここで山側コースと不動滝コースに分かれています。私たちは右の不動滝コースを登りました。
【不動滝】
ポツンと残った黄金色のカラマツ
【二の鳥居】
前方に岩峰が見えてきました。
【前方は牙岩】
硫黄臭が漂う!
【鋭く尖った剣ヶ峰】
【火山館】
火山館の中はストーブが焚かれ、お湯も自由に使うことができます。
【火山館から見える剣ヶ峰】
小雪が降ったりやんだり、チラリと見えた剣ヶ峰も一瞬でガスに覆われ、相変わらずすっきりしないお天気。
ここで昼食を摂り、この先どうするか再検討し、
お天気の様子をみながら行けるとこまで行ってみることにしました。
火山館の管理人さんは、剣ヶ峰への登山を快く思っていないようなのでちょっぴり気が引けます。
【火山館】
【天狗の裸地】
天狗の裸地周辺では、 足元にシラタマノキやガンコウラン、赤い実をつけたマイヅルソウなどが目立ちます。
夏の最盛期には色とりどりの高山植物が咲きそうな雰囲気です。
【マイヅルソウの実】
シラビソの林に入ると日の光が差し込み、空が少しだけ明るくなってきました。
うっかり見過ごしそうな赤テープがさりげなく登山道にありました。
ここが剣ヶ峰への分岐かもしれいとMさんが立ち止まるも、いまひとつハッキリせず、
念のためもう少し先まで様子を見に行くことにしました。
その先は踏み跡も薄くなっていきます。
やはり行き過ぎたようなので引き返します。
目印はないけれど、踏み跡を辿って山頂へと進みます。
足元にはイワカガミの葉がびっしり…
【イワカガミの葉】
結構な急登ですが、踏み跡はハッキリしています。
傍らのイボイボ岩はゴリラの横顔にも見えます^^
山頂までもう少し!!
剣ヶ峰の山頂ははっきりせず、少し先に三角点が見えました。
以前は手作り風の山頂標識もあったようですが、どこを探しても見つけられませんでした。
山頂は狭いし風も冷たいので、ヒサシゴーロ尾根方面に下ります。
気持ちの良いカヤトの草原を緩やかに下っていきます。
そのうち、火山帯らしい荒々しいガレ場を下ることになります。
振り返ると、岩峰がうっすらと浮かび上がっていました。
【イワカガミ】
ズンズン下って行き、左に少しだけ登り返すと「1900mJC迷いの尾根」と書かれたプレートが
あります。
山頂で休憩しなかったので、ここで軽く一本とり記念撮影をしました。
振り返るとガスが切れてギザギザの岩峰がハッキリ見てとれます。
【牙岩、剣ヶ峰方面】
樹林帯に入ると踏み跡はほとんどなくなり、急斜面を転がるように下りていきます。
時々立ち止まりながら、あっちこっちと踏み跡をさがします。
比較的新しいトラロープが設置されていて、もう安心です。
ここにも「迷い尾根」と同じタイプの手作りっぽい緑色のプレートがありました。
どなたかが作ってくれたのでしょうか?
とても気分が明るくなりますね!
それからすぐに林道に合流です。
先に降りた仲間が待っててくれました。
【林道に合流】
往路では気づかなかった、こ、これは…炭焼き室でしょうか?
浅間山荘に無事戻ってきました。
今夜は、長野県の聖高原にあるKさんの別邸にお邪魔します。
その前に温泉で汗を流しましょう!
ここ天狗温泉「浅間山荘」もいいけれど、外部のお客さん向けの時間も迫っているので
Kさんお勧めの「みまきの湯」に直行することに決まりました。
ちょっと道を間違えたりして大回りしたけど何とか明るいうちに温泉に到着!!
【篭の登山、水の塔山方面にうっすらと架かる虹】
【御牧の湯】
露天風呂付きの大きな温泉にゆったり浸かり、ホカホカに温まりました。
このあとスーパーで買い物を済ませ、聖高原へGO!!
カラマツ林の中にたたずむKさんの別邸に伺うのは昨年9月以来一年ぶりです。
ここは大声で騒いでも大丈夫!!
薪ストーブにあたりながらの鍋パーティーは夜遅くまで続きました。
〜そして翌日〜
お世話になったお礼に、来シーズン分の薪割りのお手伝いです。
これで、約一年分になるのだそうです。
薪割りって初めて経験したけど、案外むずかいいものですね〜
力任せに斧を振り下ろしても丸太は逃げてしまうし、、、
なかなかスパっと割れません。
コツを習得するには時間がかかりそうです。
標高1000mの聖高原、外に積み重ねた薪も、今頃は真っ白い雪の下で眠りについていることでしょう…