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Channel: たんべぇ山から
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イトラッキョウが咲く山へ 【長崎県】 2018/11/01

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以前から気になって仕方なかったイトラッキョウ、その可憐な姿をひと目見てみたいと

数年前から機会を伺っていました。


いろいろと事情があり今年は無理かも…と何度も諦めてはみたものの、やはり我慢が出来ず、

二週間前になって航空券や宿の予約などしたため、いつもの格安航空券は手配できませんでした。

節約家?(単なるケチとの噂あり)を自負する私にとっては手痛い出費となりますが、

背に腹は変えられません。

それでも、往路はスカイマークでゲットし、帰りは何とかなると

とりあえず片道チケットで10月31日に福岡空港に向けて出発しました。



初日はダルマギクで大いに満足し、佐世保経由で宿泊先へと車を走らせました。



~11月1日~


今日から11月、季節はあっという間に過ぎていきます。

お花の少なくなったこの時期ですが、西海の地は一気に華やぐ季節がやってきました。

宿泊先の「愉快リゾート蘭風」でお腹いっぱい朝食を頂き、7時40分に出発しました。

西に車を走らせていると、行けども行けどもツワブキの黄色が目に入ります。

有り難くないセイタカアワダチソウも目立ちますが、ツワブキの凛とした姿は目をひきます。

延々と続くツワブキの群落に最初は植栽かと思ったけど、

どんな山道に入っても途切れることはないので、自生であろうと思われます。

車を停車して撮影しようと考えているうちに、あまりに溢れているので、

車道沿いのツワブキはつい撮り忘れてしまいました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


8時30分

事前に調べておいた、イトラッキョウが咲く山の登山口にやってきました。

無事に出会えるかドキドキでしたが、岩場に差し掛かるとすぐにそれと分かる可憐な姿が目に飛び込んできました

 



会いたかったよ~~イトラッキョウさま、やっとお目にかかることができました!!

何と、可愛らしいことか遠路はるばるやって来た甲斐がありました。 

咲き始めの初々しい姿は、私の乏しいボキャブラリーでは表現できません。
とにかく可愛い

 

 名前の由来となった糸のように細い葉は中空ではなく中が詰まっているそうで、

うっかり踏みつけるとネギのような匂いがするそうです。

できるだけ踏まないように気をつけていたので匂いは感じませんでした。 



白花品を「オトメラッキョウ」というそうで、一応探してみましたが、

見つけることができませんでした。残念

でも、こんなに可愛いイトラッキョウに出会うことができたのですから、大満足です。
(ちょっと負け惜しみ…)

 東京からは遠いので、イトラッキョウとの出会いは最初で最後かもしれないと思うと、

撮っても撮っても 足りない気分…

日差しが強すぎて、もう少し日が陰ってくれたらいいのに…などと贅沢を言ってしまいます。 

 

この花をひと目見たら、少々遠くても何度でも足を運びたくなる気持ち、分かる気がします。

車で2~3時間で行ける距離なら絶対に毎年会いに行きたくなるはずです。



しつこいけど貼りまくりです



S字咲き!!

それぞれは小さいけど密度が濃いので豪華ですね~



あと二三日で満開になるかも、蕾もいいね!!

 

こんな可愛い花に出会うことができて、感謝感謝です。



想像していたイメージよりずっと繊細で可憐なイトラッキョウの姿にすっかり魅せられました。



この山には他にも色んな花が咲きます。

が…

期待していたダンギクには少し遅すぎたようで…すでに終わっています。

ところが、咲き残っていました~

嬉しいですね!! 



二段ですが、まだまだ元気です。

 こちらは、大いに楽しみにしていたヒナヒゴタイです。

ヒメヒゴタイとの違いは総苞にあるようです。

姫は広鐘形、雛は筒型、どちらかといえば蕾も美しいお姫さまの方が綺麗ですが、

九州にしか分布しないお雛さまはその希少性から憧れでした。



こんな環境で咲くのもいいですね~



ずっと離れず蜜を吸っているこの蝶は何という名前なのでしょう?

 

ムラサキセンブリは今秋は初めてです。

しかもこんな豪華な株ですから嬉しさがこみ上げてきます。
 



センブリは一輪だけ可愛い姿をみせてくれました。

 

 この山で最初に出迎えてくれたのはヤマジノギクです。

もちろん、この花も初見です。



ノコンギクなどに比べると花が大きく見応がえあります。

なかなか綺麗な野菊ですね~






ヤマジノギクのほかチョウセンノギクが存在感を放っています。

最初に見たとき、庭に植えたデイジーが逸出したのかと思ったほど、野菊とは思えない大きさに驚きました。

 



園芸種かと思えるほど立派なチョウセンノギクは、かつて大陸と陸続きだったことの証とか。

そのため壱岐対馬や九州に分布しているのだそうです。

想像よりずっと大きな菊でした。



こんなピンク色の花も…



色変わりも可愛いです!

ススキのほかメカルガヤというイネ科の植物に覆われています。



アキノキリンソウ





こちらの白い花はオトコエシなのかな??



どこでもお供してくれるツワブキ

 

      

さて、
場所を変えて次なる山へGO!


ヤクシソウがたくさん。

 そして、短いけど厳しい山道を登っていくと、ダンギクが咲いています。やった~~



今度は三段の豪華版です。



ダンギクって素敵な花ですね~~



ヤマハッカ





こちらのハクチョウゲは、自生種であることが確認されたそうです。
そう言われれば、街なかの植え込みで見るハクチョウゲとは少しばかり雰囲気が違っているような…



お天気は上々、爽やかなお天気なのですが急登だったので汗びっしょりです。



低山ですがイブキジャコウソウが咲いているのも驚きです。



ヤマラッキョウだと思っていたこの花は「タマムラサキ」というのだそうです。
違いは葉にあります。 



タマムラサキは、葉が平べったくニラのような葉が特徴なのだそうです。
あぁ~葉を撮ってない…



トリミングしてみました。確かに葉が平たいですね!!



所変われば、特徴も様々、思い込みはいけませんね!!

  

      

そして、次なる目的地へ

この日は二座に登り、その後この草原にやってきました。
地元の人が灌木が茂らないよう定期的に野焼きをして貴重な草花を保護しているとのことです。

 



案内によると、草紅葉のように色づいているイネ科の植物は「メガルガヤ」のようです。



そんな中にポツポツと紫色の花で彩っているのが、ヒナヒゴタイです。

 総苞が丸く付属物が開出しているヒメヒゴタイに比べて、
ヒナヒゴタイの総苞は筒型であることがわかります。



豪華さで言えば、蕾のときでも美しいヒメヒゴタイに軍配が上がりますが、
ヒナヒゴタイは九州限定という希少性に興味がわきます。




大好きなムラサキセンブリも多いです。



草丈が小さめなので、花が大きく見えます。
コンパクトサイズで、可愛いです

ヤマジノギクも素敵です。

シラヤマギク

 

こちらはカセンソウでしょうか



風もなく穏やか秋晴れ恵まれ、花散策には申し分のないお天気、ありがたいことです。

 

登山口の案内板には、ヤマラッキョウの紹介があったけど 、やはりこちらも「タマムラサキ」なのでしょうか?
ま、どっちでもいいかぁ^^;;
こちらの草原では、まだ開花している株はありませんでした。




オケラ、ヤマラッキョウ、ムラサキセンブリ、このような植生を見ると、
毎年訪れる山梨県の草原に似てる気がします。

山梨県の草原は標高が1000m以上あるのに対し、こちらは300m足らずですので、不思議な気がします。

 

 三ヶ所を巡り、見落としも多々あったかもしれませんが、美しい花々に出会うことができた

大満足の一日でした。

最初で最後なんて思っていたけど、このブログを書きながら、再訪したい気持ちがむくむくと 湧いてきました。

数年後にきっと…

その時は、オトメ様に是非お会いしたいですね^^

 


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