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奥多摩周辺スミレ探し 2012年4月28日

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山肌が緑のグラデーションで色付けされた“山笑う”季節は、
色とりどりのスミレが咲き揃う、じっとしていられない時期でもあります。

前日の雨がすっかり上がった連休初日の土曜日、はなねこさんご夫妻と奥多摩の山を歩きました。

はなねこさんとはずいぶん以前からのお付き合いですが、お会いするのは今回が初めて^^
どんな方だろう?と、ちょっとドキドキ…

でも、お会いした途端にそんな不安はすっかり解消しました!
イメージどおり、穏やかで可愛い感じの方…ダンナ様もとってもやさしそうな方でホッ!!(#^.^#)
すぐに打ち解けることができ、歩きながらの楽しいおしゃべりは尽きません!

昨日の雨はすっかり上がり、日射しが眩しく感じます。さあ、今日は暑く、熱〜くなりそうです!

登り始めると、暑さに慣れていない体から汗がダラダラ、顔からも汗が吹き出します
それでも、可愛いスミレたちを前にすると何かも忘れ集中!右に左にとアングルを変え撮りまくります。
フアィンダーを覗くとメガネが曇り、息を止めると息が上がり、初っぱなからヨレヨレ、
“数撃ちゃ当たる”の精神で、やみくもにシャッターを押しまくって撮った写真は、はやりそれなりの出来で、
どれもこれも“何だかなぁ〜〜”の写真ばかりですが、
出会ったスミレちゃんたちははピカイチの美しいものばかりでした。

まずは、フモトスミレ、小さくて可愛いスミレです。    

※縦長の画像はクリックで拡大できます。


フモトスミレ

そのフモトスミレの白花種、その名を「シラユキフモトスミレ」と呼ぶそうです。
距には紫色が残っていますが真っ白なスミレは確かに白雪姫を連想します。 

        
シラユキフモトスミレ
 


シラユキフモトスミレ

フモトスミレには変異も多く、花色も葉も様々に変化するので素人の私には識別が難しく悩ましいスミレのひとつです。
今回の白花は初めでした。 


乾いた登山道に点々と咲いているマキノスミレの濃い紅紫色がよく目立ち、小さいながら存在感抜群です。


マキノスミレ

     
マキノスミレ

 

エイザンスミレもカラーバリエーションが豊富で見飽きることがありませんね! 

           
エイザンスミレ

  

 お次はアケボノスミレ、ひときわ大きくポッチャリ型のアケボノスミレを見かけると全てをカメラに収めなけれな気がすまず、
そのたびに、はなねこさんのダンナ様は文句も言わず辛抱強く待って下さいます。 

          

↑ 左のアケボノスミレは葉が少し細長く見えますね!もしかしたらナガバノスミレサイシンの血が混じっているのかもしれません!!

 

さて、さて、本日のお目当てはジャ〜〜ン””このスミレです。
矢も盾もたまらず出かけることにしたのはどうしてもこの娘さんに会いたかったから…



咲き残っていることを願いつつ、出かけることにしたのでした。

先日、オクタマスミレとじっくり向きあってきたばかりなので、実物を前にすればすぐに名前が分かるはず…でした。

スミレ図鑑を持参し実物とも見比べたし、周辺に咲き乱れるマキノスミレの多さも条件に合ってる!!
うん、これは、カワギシスミレ(マキノ×エイザン)に違いない!!
と、安易な識別で、あとは写真撮りまくり(?)

あとで、確認すると右の個体には側弁に毛がないことが判明!!
オクタマスミレもカワギシスミレも側弁は有毛とのことだし、それに、無毛の方は花色も葉も濃い目の色づけです。
すぐ近くにはヒナスミレも咲いていたとのことで、ますます混乱するばかり…

       


スミレの識別は一筋縄でいきませんね〜
毎回、反省はするのですが、可愛いその姿を前にすると、とりあえず撮ることだけで精いっぱいになり
識別は後回しとなるのです^^;

来年、再確認することにして、とりあえずは宿題としておきます。

でも、私にとってはどちらかと言えばカワギシスミレに判定がついた方が嬉しいかな^^




         

惚れ惚れするほど美しいスミレでした〜〜


交雑種にすっかり魅せられた私は、普通のフモトスミレを見てもその違いを探すようになっていました。
そこで、発見したのがこれ↓
花はフモトだけれど葉が細長く何となく様子が違う…
こ、これ(左)は、ミドリミツモリになりたくてなりきれていないフモトスミレだ!!←(意味が分かりません^^;) 

       
だとすれば…もしかすると、あるかも知れないと辺りを探すと、はっきりそれと分かるミドリミツモリスミレ(右)があましたよ!
  
肉眼(老眼)で側弁の毛を確認するのは困難なので、液晶で拡大してみると確かにありました!毛が…^^



小ぶりですが、間違いなくミドリミツモリスミレです。

ということは昨年は消滅していたアノ場所でも今年は期待できるかもしれないはなねこさんと顔を見合わせ、
思わず笑みがこぼれます^^

はたして、その結果は…
場所はいくらか離れていましたが、以前と同じ区域でしっかり再生されていました〜〜 


ミドリミツモリスミレ


側弁の毛も確認できますね!今が見頃の立派な株です。

 



はなねこさんのダンナ様には“お待たせ”の連続で退屈させてしまいましたが、私にとって有意義で大収穫の一日でした。
情報を提供してくださったHgさん、ありがとうございました!
そして、はなねこさん、ダンナ様、本当に楽しい一日でした。またご一緒させてくださいね!!


たくさんのスミレに出会えて、これだけでも充分に満足だったのですが、はなねこさんご夫妻とお別れした後、
いつもの場所へと行ってみることにしました。
4年前に大株のミドリミツモリスミレを発見した場所です。

こちらでも、ミドリミツモリスミレを数株見つけましたがいずれも貧弱で小さなものでした。
もっとも、最初に来たのがここならばそれなりに喜んでいたと思われますが、
先程見てきたばかりの花に比べるとやはり見劣りします。
暗かったこともあり写真はどれもブレブレでお見せできるものではありませんが一応、
自分自身の記録として残しておこうと思います。


別の山で見つけたミドリミツモリスミレ



あっ、それからスミレの他にも大好きなトウゴクサバノオが新鮮な状態で迎えてくれたのでご紹介しますね!

雫がキラキラ光り、より一層美しさを際立たせていましたよ!

 

      

 

 
トゴクサバノオ
 

 この日撮った枚数は500枚以上、いつになく力が入った割に、PCに取り込んだ画像を見ては
深い溜め息が…カメラ任せでは進歩は望めないですね!

〜CANON EOS kissX2  60mmマクロ使用〜






 

 


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