アポイ岳の翌日はシラネアオイが咲き誇るという伊達紋別岳に登ってきました。
北海道二泊三日の最終日、千歳発が18:30なのでレンタカーは17:00に返却予定です。
紋別岳下山後にも立ち寄りたい場所があるので、あまりのんびりできないのに、
朝食をいただいたのでスタートが遅くなり、相分からずのドタバタ珍道中でした。
前日の宿泊地「休暇村支笏湖」ではちょっとしたトラブルがあり、冷や汗ものでした。
なんと、予約の日付を一日間違えて申し込んでいたらしく「◯○様のご宿泊は明日になっていますが…」とのこと。
部屋が空いていたので事なきをえましたが、とんだドジっぷりですね〜情けないです。トホホ
でも、快く対応してくださった休暇村のスタッフの方に感謝しなきゃですね^^。
温泉で汗を流し、早めに就寝、この日はぐっすり眠れました
…が、悲しいことに目覚めると外は無常の雨天気予報が大当たりです!!
出発前に上下とも雨具に身を包み07:50に休暇村を出ました。
(当初は、朝食抜きで行動開始のつもりでしたが、天気がパッとしないので朝食をガッツリ頂いて遅い出発です。)
ところが、伊達市方面へ西へ西へと移動していくと、次第に空が明るくなり、伊達ICを下りるころは
曇り空ながら雨は落ちていません。
なんと有難いことか…今日は、一日中雨ガッパを覚悟していただけに嬉しい曇り空です。
【コース】
太陽の園09:35----- 七合目10:50-----前紋別岳11:20/30-----
紋別岳11:50/55-----いっぷく広場12:45/13:00------太陽の園13:50
登山口の太陽の園は伊達ICから10分もかからない分かりやすい場所にあります。
身支度を整えてさっそく登山開始
タチツボスミレやアカネスミレが目につきますが、いずれも時期が遅くお疲れ気味の花ばかり…
一株ぐらいは綺麗なものが残っていないか探しているうちに植生は変わっていきました。
登山口からいきなりの急登を耐えると一望台という見晴らしの良い(はずの…)
一望台
帰りの頃は、雲が晴れて遠くまで見渡すことができると信じて…
《スズラン》
そろそろ花芽が上がってきているものもありました。
めまぐるしく変わるお天気ですが、爽やかな風が心地良く、足取りの軽やか!
とは言っても、可愛い花を見つけるたびに急停止の連続ですけど…^^;
《コキンバイ》
《オオタチツボスミレ》
美しい白樺林を歩くと身も心もリフレッシュ!!深呼吸したくなりますね!
うっすらと紅色をこすったような花弁のエンレイソウが咲いています。
この時は名前が分からずにいましたが、
ムラサキエンレイソウ、またはベニバナエンレイソウというのだそうです。
《 ムラサキエンレイソウ》
後ろ姿です。
紋別岳にはシロバナノエンレイソウとエンレイソウが咲いているので、
両者の交雑なのではと考えていましたが、ムラサキエンレイソウはシロバナエンレイソウの変種とのことです。
ルイヨウショウマは初めましての出会いです。 深い森によく似合う清楚で控えめな花です。
《ルイヨウショウマ》
《クルマバツクバネソウ》
《ハクサンチドリ》
ハクサンチドリの多さは驚きでした!
淡いピンクから濃い紅紫色まで登山道に彩りを添えていました。
《トカチフウロ》
《アイヌタチツボスミレ》
アポイ岳で、アポイタチツボスミレを見てきたばかりですが、
こちらでは母種であるアイヌタチツボスミレを見ることができて、両者の違いを理解できました。(多分…^^;
アポイタチツボの照りのある小さめの葉に対し、アイヌタチツボの葉は大きく、タチツボに似た雰囲気でした。
アイヌタチツボスミレは岩木山で出会って以来、一年ぶりの再会です。
ただ、傷んでいるものが多くその中から、被写体を見つけるのに苦労しました。
あと一週間は早ければ選り取りみどりだったことでしょう!!
《ノウゴウイチゴ》
ノウゴウイチゴが可愛い実をつけていました。もうじき赤く色づくことでしょう!
昨年、北アの朝日小屋の前で真っ赤に熟したノウゴウイチゴを食べてみたのですが、
それほど甘くなかったです^^;ここのは美味しいかな…
《ミヤマアズマギク》
咲き始めで綺麗でした!!
《ユキワリコザクラ》
数は少なめですが、淡いピンク色のユキワリコザクラに何とか間に合いました!
ちょうどこの時期に道東の岬にユキワリコザクラが群生している場所があるようですが、
いつの日か訪れてみたいです。
《ミヤマオダマキ》
そして、今回の一番狙いのシラネアオイは真っ盛りを迎えていました。
白花も見つけましたよ!!
登山口近くから山頂付近までどこまでも続くシラネアオイロードは圧巻です。
そして、白花に出会えたのはラッキーでした。
日本的で優雅でしっとりと美しいシラネアオイって、本当にすてきです。
《紋別岳山頂》
たくさんのお花たちに出会えた伊達紋別岳ですが、展望がないので写真を撮ったらさっさと下山です。
平日のこの日は静かなもので、私たちの他は誰もいません。
と、思ったら、霧の彼方から風に乗って賑やかな声が聞こえてきました。
聞けば、札幌からの20名余りの団体さんでした。
団体さんのほかは、単独の男性が二人と親子連れが一組、この方々は山頂は踏まずに下山されていきました。
たぶん、地元の方で、もっと展望の効く日に登ることが可能なのでしょう!
私たちは、ピストンなので帰路もシラネアオイを鑑賞しながら、
歩きやすいフカフカの登山道を駆け下りました。
低山ながら花の多さは際立っていて、満足いく山歩きができたことに感謝しながら次なる目的地へと向かいました。、
帰りの飛行機まで少し時間ができたので、途中「ポロト湖」に立ち寄りました。
ポロト湖は周囲4kmほどの湖で周辺は植物の宝庫と聞かされていたのですが、いざ立ち寄ってみると
どこをどのように回ればよいのか途方にくれました。
何しろ、時間が限られていてゆっくり散策などできない訳で、、、、
そんな時、シロスミレを見つけました!!
サクラスミレもあるようですが、広い湖畔のどこを探せばいいのか…
そこで、野鳥観察の方に声を掛けてみたところ
サクラスミレはもう終わっているので、「ヨコスト湿原」に行ってみたらと勧められました。
ポロト湖からほど近い海岸にある湿地です。
ハマナスが生い茂る海岸、花の季節はまだ先ですが、
そこで、なんとイソスミレに出会ってしまいました。
《イソスミレ》
雨に打たれて、うなだれていますが、かねてより会いたいと願っていたイソスミレ、
狙っていた訳ではないのに思いがけないご対面と相成り、大収穫となりました。
《ハマハタザオ》
ハマハタザオは一昨日の襟裳岬でも見ることができました!!
《ハマエンドウ》
一際目立つ、紅紫色のハマエンドウが海岸で散見できます。
そして、最後にもうひとつスミレちゃんです。
《スミレ?》
海岸の草むらの中でひっそり咲いていたスミレ、
葉には翼があるのでスミレ(マンジュリカ)だと考えたのですが、とっても美しい色で側弁には毛があります。
時間が足りなくて、気持ちも急いていたので、またまたポイントを押さえる写真がありません。
って、いつも言い訳ばかりです^^;
急ぎ足で回ったポロト湖周辺もまた時間をかけてゆっくり散策すれば、色んな発見あること間違いなしです。
後ろ髪を引かれながらヨコスト湿原を後にし、新千歳空港へと車を走らせました。