Quantcast
Channel: たんべぇ山から
Viewing all 227 articles
Browse latest View live

北岳 【南アルプス】 <その1> 2011年8月3日〜4日

$
0
0

 



一昨日(13日)に北アルプス屈指の花の稜線「白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳」から帰宅したばかりなので、その一週間前の北岳が遙か昔のことに思えます。

しかし、改めて撮った写真を見ると、花の種類、山の大きさと展望など北岳の魅力は計り知れず、またすぐにでも出かけたくなるのです。

8月上旬に計画したのは、この山に咲く面白い形の植物「タカネマンテマ」に会いたかったから…

実は6年前の同時期、白根三山を縦走した折、楽しみにしていたのですが、調査不足と思わぬアクシデントのためすぐ近くまで来ていながら会うことがかなわずとても悔いが残っていました。

その日、白根御池小屋から二俣を経て八本歯を登っていた時、下ってきた単独の男性がすれ違う寸前で沢に転落しました。
ちょうど、連続する梯子を下り終えたばかりの地点です。
転落した時は頭や顔から血が流れ、口もきけずとても動ける状態ではありませんでした。
早朝だったことあり、近くにいたのは私たち二人だけ、目の前で起きたあまりの出来事に驚きとショックで
ドギマギするばかり…
逆さになった男性を引き上げ、
持っていた救急セットでできる限りの応急処置をして差し上げましたが、とても私たちの手に負える状態ではなく、どうしたものかと途方にくれていた時、、当時、夫が使っていたDOCOMOの古い携帯「MOVA」が幸いにも通じたので、北岳山荘に連絡することができました。

山荘のスタッフが現地に到着するまでは約二時間はかかるでしょう…この日は農鳥小屋までの縦走を予定していた私たちには時間的も切羽詰ってしました。
その後、続々と下山する方々が状況を見て声をかけて下さるのですが、沢まで下りてきてはくれません。
たぶん、怪我をされた男性と私たちは同じパーティだと思われていたのでしょう!

このままだと、とても農鳥小屋まで辿りつけないと考え、事情を説明し、比較的余裕のありそうな方々に見守り交代していただきました。
その数時間後に無事ヘリコプターで救出される様子を北岳山頂付近で確認して先を急ぎました。

後で聞いた話では、男性は蜂を追い払おうとしてバランスを崩したとのこと、救出後は三ヶ月ほどの入院で、
怪我も完治されたとのことでした。

 気分的にも少々滅入っていましたが、北岳周辺のお花畑は色とりどりで素晴らしく、そんな出来事があったことすら忘れさせていました。

出会えたらラッキーぐらいに考えていたタカネマンテマはやはり見つけることは出来ませんでした。
それでも、仕方ないとその時は簡単に諦められたです。

しかし、その後、農鳥小屋で同宿したご夫婦からタカネマンテマが咲いていたことを知らされ、少なからずショックを受けました。探した場所が完璧に違っていたのです。

2005年8月3日、あの日から6年が過ぎましたが、今度こそ憧れのタカネマンテマに会えることを信じて8月の北岳を目指しました。

【コース】 

<8/3>広河原07:55 → 大樺沢二股10:25/35 → 八本歯梯子下12:00 → 八本歯のコル12:25/40 → トラバース道分岐13:10 → 北岳山荘14:20

<8/4>北岳山荘05:40 → トラバース分岐06:35/45 → 北岳山頂07:30/40 → 北岳肩の小屋08:40/50 → 草すべり分岐09:25 → 大樺沢二股10:35/45 → 広河原12:30

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<8月3日>

 

芦安駐車場に着いたは6時45分、7月海の日の三連休は溢れんばかりの車の数に圧倒されたけれど、今日は第二駐車場に楽々停めることができました。
7時発の乗合タクシーで広河原へ向け出発、乗車時間45分で到着です。

天気予報でも曇りのち雨でしたが、広河原に着くと青空も見える絶好の登山日和でホクホク^^

 

7:55 北岳に向けて出発です。

 

 8:35 二俣、御池小屋の分岐

昨年7月、キタダケソウ狙いの時は大樺沢方面が通行止めだったので右の御池小屋方面を登りましたが、せっかくなら沢沿いの大樺沢コースが気持ちいいですね!!

ヤマホタルブクロ


勢い良く流れる沢からほとばしるマイナスイオンを体いっぱい受けながらルンルンで登ります。

クサボタン     キツリフネ
     

     

オヤマボクチ      サワギク
            

 

ホソバトリカブト     タマガワホトトギス
       
   
レイジンソウ       ソバナ
  

 

センジュガンピ        ミツバベンケイソウ      
   
名前が分からなかった右上の植物はミツバベンケイソウでした。
野生植物写真館の宮本さんから教えて頂きました。宮本さん有難うございます。
                            

 9:35  立派な仮設の橋を渡ります。

良い方に外れたはずだったお天気ですが、そう思い通りにはいかないものです。

高度を上げるとともにガスの中へと突入することになります。

 

クガイソウ       カイタカラコウ
         

タカネグンナイフウロ


二俣に近づくと、期待したミヤマハナシノブがそこかしこに咲き乱れてているのを目にし、いつものハイテンションに…

 

あ、あ〜〜美しい…
うっとりと見とれてしまうミヤマハナシノブ…
北岳では普通にみられるミヤマハナシノブですが、この花はどこででもみられるものではありません!

北岳を代表する貴重な花「ミヤマハナシノブ」がこんなに間近で観察できて、ここまで来た甲斐があったというものです。



久しぶりにミヤマハナシノブを思いっきり堪能できました。下りもここを通るので明日も楽しみです!!

 

シロウマオウギ

10:25 二股



二俣に着くとポツポツ降り出しました!!まだ雨具を着るほどではないけれど何だかいやな予感…


ミヤマクワガタ
 
南アルプスのものは色が濃くて一段と美しく、アカイシミヤマクワガタとも呼ばれ区別しているようです。



イブキトラノオ

ミヤマハナシノブは大樺沢沿いに点々と咲いているので、辛い登りも癒されますね!



エゾムカシヨモギ


ミヤマミミナグサ


12:00
「北岳山頂まで1時間40分」の標識がある梯子下部、ここから八本歯のコルまで延々と梯子がつづきます。
そうそう、このすぐ下であの事故に遭遇したのでした…ここからも気を引き締めなきゃ!!

雨あしがどんどん強まり、梯子も滑りやすくなています。果てしなく続く梯子にヘトヘトになり写真どころではありません。
もう登るのに必死、コルの標識が見えてきた時は心底ホッとしました!!



12:25 八本歯のコル


疲れ果てていたのは夫も同じ…
この近くにシロバナタカナビランジが咲いていたはずだからと探しに始めた私ですが、夫は根が生えたかのようにビクともしません^^;;


ヤマブキショウマ


そして、そそり立つ岸壁にシロバナタカネビランジを見つけました。

タカネビランジは雨に打たれ少々くたびれていました。蕾があるようなのでこれからの開花に期待ですね。

それにしても一歩が出ません…

雨なのでザックの中から食べ物を出すのが面倒だからと、何も口にしていなかったのがバテの原因かも、
適当な場所を見つけて大休止、パンと温かいお茶でエネルギーを補給しました。
少し元気になったかも…

13:10 トラバース道分岐

去年はこの辺りにキタダケソウが沢山咲いていたなぁ〜

今回は黄色一色!!その正体は…



キンロバイ 

一面を黄色に染め上げた見事な咲きっぷり、明日、お天気が回復したら撮るぞ〜〜!!

ミネウスユキソウ


ミヤマムラサキ


ハゴロモグサ


ハクサンフウロ


クルマユリ



イブキトラノオ、ハクサンフウロ、ウスユキソウなどが咲き乱れるトラバース道のお花畑


濡れた手、濡れたカメラを濡れたタオルで拭きながらの撮影はなかなか大変です。

 

タイツリオウギ

タイツリオウギのアップ

イワオウギ


チシマギキョウ


イワオウギ       シラネヒゴタイ
        

キタダケヨモギ

タカネコウリンカ

 

イワオウギとタカネシオガマ

山荘まであと10分…



ミヤマウイキョウ

タカネヤハズハハコ

北岳山荘がぼんやりと見えてきた時は本当に嬉しかったです^^



北岳山荘に宿泊するのは初めてのこと。右俣コースを登るとここまで辿り着けず、肩の小屋でストップしてしまっていたので今回は八本歯を登ったのですが、予想外の苦戦でした。

心配した混雑はそれほどでもなく、10畳ぐらいの部屋を6人で使うことができてゆったり過ごすことができました。 
乾燥室を兼ねた一階の通路にはストーブが焚かれていて、濡れた雨具なども干すことができます。

肩の小屋には古き良き時代のそれなりの良さがありますが、今回は北岳山荘を選んで正解でした。

 

明日は晴れの予報が出ています。

トラバース道のお花畑が楽しみ、そして何より憧れのタカネマンテマに無事会えることを願いながら、
眠りにつきました。

 

<その2>に続きます。

 


北岳 【南アルプス】 <その2> 2011年8月3日〜4日

$
0
0



<その1>からの続きです。

 

<8/4>北岳山荘05:40 → トラバース分岐06:35/45 → 北岳山頂07:30/40 → 北岳肩の小屋08:40/50 → 草すべり分岐09:25 → 大樺沢二股10:35/45 → 広河原12:30

 

広河原12:40===(乗合タクシー)===芦安13:30

 

 

8月4日(木)

 願いが通じたのか、4日(木)朝になると昨日の雨はすっかり上がり、晴れの予報が出ています。

この日のご来光は4時55分とのこと、小屋裏でその時を待ちます。
東の空が赤く焼けてきましたが、残念ながらご来光と言えるほどの輝きではありませんでした。
それでも、雲の上に美しいシルエットを描く富士は見る者を魅了します。
秀麗な富士の姿をを拝めるだけでもラッキーです!

雲海に浮かぶ富士山




美しい富士山を楽しんだ後は小屋の朝食

朝食は二回に分かれていて 私たちは二回目(一回目は4時30分)なので5時10分からです。

できるだけ早出を心掛けているので普段は小屋の朝食は食べない私たちですが、今回は荷物を軽くするため自炊用具は持参しませんでした。
それなのに 昨日はあれほどバテバテだったわけで、 やはり歳なのか体力の限界を感じまする…トホホ

何はともあれ、小屋で温かい朝食をお腹いっぱい頂き、5時30分に出発します。

 

昨日は雨のため うまく写せなかった高山植物の数々、今日はしっかり撮るぞ!と気合だけは十分なのですが、
今度は日光が強すぎてうまくいきません

  

ヨツバシオガマ


シラネヒゴタイ


タカネコウリンカ

 

キタダケヨモギと富士山


キタダケヨモギ


園芸店で売られている朝霧草そっくりの銀色の葉をもつキタダケヨモギ、それもそのはず キタダケヨモギとアサギリソウは近縁の仲とのこと、というよりキタダケヨモギはアサギリソウの隔離された地理的亜種とも考えられているとか…どうりで似ているはずですね!
黄色の花はこれから咲くようで、ほんの少しだけ見えています。


ミヤマムラサキ



トラバース道のお花畑



イブキジャコウソウ

 

タカネツメクサ

 


斜面を覆うキンロバイはまさに圧巻でした!





4日早朝、ヘリコプターがけたたましい音を立てて山頂の周辺を旋回しており、ただならず気配を感じました。
数日前から行方不明だった男性がバットレスで発見され、遺体を収容したとの報道を下山後知りました。
あの時のヘリがそうだったようです。
ご冥福をお祈りいたします。

3000mの稜線を自在に走るまわる猿の群れ


一匹しか写ってませんが、猿の群れが勢いよく駆け下りていきました。
貴重な高山植物が咲く稜線に 猿が餌を求めて上がってきているのですね!
鹿だけでなく猿の被害も深刻なのかもしれません…


タカネナデシコ

ミヤママンネングサ

岩の隙間をはって広がるミヤママンネングサの黄色が目にも鮮やかです。



シラネヒゴタイ

 

キタダケキンポウゲ

山頂近くで見慣れないキンポウゲを発見しました。弱々しい黄色い花
これこそがキタダケキンポウゲかもと、興奮気味にカメラを向けたのですが、いかんせん風が強く ゆらゆら、
少しもじっとしていてくれません。登山者がひっきりなしに行き交う狭い登山道でのこと、じっくり向き合うこともできず心残りなショットとなりました。



ハハコヨモギ      シコタンソウ
  

タカネシオガマ     イワオウギ
  

 シラネヒゴタイとイワベンケイ        チシマギキョウ
  


クルマユリ         ミヤマオダマキ
  

ハハコヨモギ



北岳山頂、バックは仙丈ヶ岳



山頂のお地蔵様と富士山

甲斐駒ケ岳と鋸岳方面




どっしりと大きい間ノ岳と塩見岳(右)

 

ムカゴユキノシタ



シコタンソウ、背景はイワベンケイ



ハハコヨモギ、シコタンソウ、タカネシオガマの競演

 

タカネシオガマ


ヒメヨツバシオガマ


北岳のヨツバシオガマは小型で密度が濃いなぁ〜と思っていたら、このように風衝地に生える矮小型をヒメヨツバシオガマと呼ぶのだそうです。

コケモモ

ミヤマシオガマ

 

ミヤマゼンコ        タカネシュロソウ
   


タカネヤハズハハコ

 

 

肩の小屋



今日はお天気が良いので小屋のスタッフも忙しそうですね。


甲斐駒ケ岳



ウサギギク

 

バイケイソウ

 

テガタチドリ        バイケイソウ
   

 

イワアカバナ      マルバダケブキ
   

トモエシオガマ     ハクサンフウロ
  

ミヤマコウゾリナ       エゾシオガマ
  

 

タカネナデシコ

ミヤマアキノキリンソウ



マルバダケブキ


右俣コースの一部ではマルバダケブキが大繁茂しています。
鹿が好まないマルバダケブキだけが生き残る、これも食害の影響なのかと考えさせられてしまいます。


シモツケソウ

オオカラマツ

オオカラマツ

 

タカネグンナイフウロ

ベニヒカゲ?

大樺沢二俣 
 



下山時も楽しみにしていたミヤマハナシノブが相変わらす、可憐な花を咲かせていました。


ミヤマハナシノブ

ミヤマハナシノブ

 

レイジンソウ



キヌタソウ

晴天となったこの日、大樺沢を登って来る登山者はひっきりなし、お昼近くになっても絶えることはありません。

こんな時間から登りはじめて肩の小屋、または山荘まで行けるのかしら…余計な心配をしていたら、皆さん御池小屋泊りのようでした。

融通の利かない私は御池小屋に行くのに大樺沢経由は思いつきませんでした。
なるほど…二俣からはほぼ並行移動で30分ですから賢い選択ですね〜次は私も真似しよっと!!


野呂川を渡り、花の北岳登山は終了、沢山の花たちに出会えた夢のようなひとときでした。

 

 

 

で…目的のタカネマンテマには会えたのかって??ウフフ、もちろん会えましたよ〜

ほらね…

タカネマンテマ


おちょぼ口がなんともユーモラスで愛らしい。

花の盛りはうつむき加減ですが徐々に上を向き始めます。

独特のストライプ模様がキュート風船の先っぽに淡い紫色の花

 

花を咲かせていたのは二輪、 時季的には若干遅かったみたい…
でも、たとえ二輪でも新鮮な花を見ることができたのですから 言うことなしです!!


 

個体数が少ない貴重な花「タカネマンテマ」大切に見守りたいですね!


訪れるたびに美しい花たちが迎えてくれる花の名山 「北岳」、 きつい登りだったこともすぐに忘れてしまいます。

時期を少し変えれば見られる花も違ってくるので、いつ登っても期待を裏切られることはありません。




芦安駐車場そばの市営「金山沢温泉」で汗を流し、余韻にひたりながら帰路につきました。

 ※花の名前などに間違いがありましたらご指摘いただけると嬉しいです、よろしくお願いします。

白馬岳〜朝日岳縦走 【北アルプス】<その1>2011年8月11日〜13日

$
0
0

 




花好きにはたまらない北アルプス屈指の花のプロムナード「白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳」の縦走路を歩いてきました。
行きたい山は数知れずあるのですが、このコースは諸々の事情からなかなか実現できないものの一つでした。

昨年7月も三国境から北側を眺め、来年こそはと固く心に決めていました!!

ところが、今年は蓮華温泉へ通じる林道が土砂崩れのため通行止めとなっており、
蓮華温泉を起点とする周回コースは諦めざるをえませんでした。

来年以降に変更するのか、又は、車の回収は面倒になるけれど大雪渓か栂池経由にするかを考えあぐねている時、
工事が予定より早目に完了し、8月5日より通行可能になったことを朝日小屋のHPで知りました。
なんと、タイミングのよいことでしょう!!
そうと決まれば、迷うことなく蓮華温泉駐車場で前泊(車中泊)を決めました。



前日(10日)の夕刻に 自宅を出発。 交代で運転し 蓮華温泉駐車場に着いたのが深夜11時、
明日の登山に備えてすぐに就寝予定だったのですが、ここで事件が起きました…

実は、数日前 に、11年乗ったアコードワゴンにサヨナラし、新しいセレナに乗り換えて後、初の遠出でした。

蓮華温泉駐車場に着いて、さあ、寝ようとした時、車の赤い警告(?)ランプがチカチカと点滅しているのです。
半ドアなのか、エンジンに不具合が起きているのかと不安は尽きず、
早く消さないとバッテリーが上がってしまうと、アタフタ、
しかし、あれこれ操作しても警告ランプは相変わらずの点滅が続いています、、、、、、

格闘すること約一時間、ようやく原因がわかりました。
説明書によると、どうやらイモビライザーが原因だったようで
「エンジンON以外の時に点滅します」と書かれています。
う〜〜ん、なんかねぇ〜不親切な説明っていうか、いまひとつ納得できません
補足として、「LEDは微電力なのでバッテリーの心配いりません」とか何とか書いていると安心できるのですが…
このまま 三日間放置してだいじょうぶなのかと、心配は尽きません。
余計なことが気になり、あまり眠れないまま朝を迎えました。

翌朝、同じセレナの持ち主を見つけ、イモビライザーのことを伺い、点滅していても全く心配ないことを知り、
一安心、これで心置きなく山に向かうことができます。

ふぅ〜〜やれやれ、、、

このチカチカ、駐車中はこれまでも常に点滅していたようですが、
車のエンジンを切ったら車内にとどまるこはないので気づかずにいました。
いやはや、余計な騒動でお休み中の周りの方々にもご迷惑をおかけしたかもしれません!!

さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ白馬岳に向けて出発です。


【コース】
<8/11>蓮華温泉05:50→  天狗の庭07:40/50 → 白馬大池08:55/09:20 → 小蓮華岳11:15/30 → 三国境12:05/10 → 白馬岳山頂13:10/05 → 白馬山荘13:25 
【行動時間:7時間35分(休憩含む)】

<8/12>白馬山荘05:25 → 白馬岳05:40/45 → 三国境06:20 → 鉢ヶ岳巻き道お花畑07:05/20 → 雪倉避難小屋08:10/30 → 雪倉岳09:05/20 → 途中で20分の大休止 →燕平11:35 → 水平動分岐12:10/20 → 朝日小屋13:45
【行動時間:8時間20分(休憩含む)】

<8/13>朝日小屋05:15 → 朝日岳06:10 → 吹上のコル06:50 → 五輪の森08:15 → 花園三角点09:10 → 白高地沢徒渉点(本橋)10:10/30 → 瀬戸川11:15/25 → 兵馬ノ平11:55/12:00 → 蓮華温泉駐車場12:50
【行動時間:7時間35分(休憩含む)】

8月11日(木)

 
青空が見えていますね!
でも、未明から吹き始めた風は車体を揺らすほどだったので、稜線はもっともっとすごい風が吹いているかもしれません。


 05:50  駐車場から100mほどで蓮華温泉。この裏手からすぐに登山道に入ります。

 


樹林帯なのに風が通り、下界では考えられないひんやりした空気が心地く、歩みも軽やかです♪



オタカラコウ



エゾアジサイ



ソバナ



ハクサンオミナエシ


初っ端から色々な花たちに会え、これから先の行程がますます楽しみ


登山口から一時間ほど登った辺りから下山者とすれ違うようになりました。
大池を早出された方々でしょうか…



米粒ほどの小さなラン、南アの光岳に登った折に出会って以来のこと、薄暗い樹林帯で見ることができました。


アリドオシラン




シモツケソウ



オニアザミ


ミヤマコゴメグサ



オヤマソバ


07:40   天狗の庭

 

 タカネアオヤギソウ

 

 

天狗の庭からの展望

ミヤマホツツジ




オオバミゾホオズキ



モミジカラマツ


一面のモミジカラマツ、すごい群落です。


コバノイチヤクソウ
 
イチヤクソウは登山口からずっと咲き続いています。

 

そして、蓮華温泉を出発して約三時間で白馬大池です。

 白馬大池周辺はチングルマの海



雪解けの具合によって、チングルマは真っ盛りの場所と、すでに果穂となった場所とに分かれていました。

 

これほどのチングルマを目にしたのは、秋田駒以来かも…ほんとに凄い!!
 

ハクサンコザクラ


遠くにはハクサンコザクラの大群落も…



 

ヒオウギアヤメ




ムカゴトラノオ



ツガザクラ



アオノツガザクラ


オオツガザクラ

近づくことができないので確認できませんでしたが、↑ はツガザクラとアオノツガザクラとの雑種、
オオツガザクラかと思われます。


アオノツガザクラとコイワカガミ


エゾシオガマ

イワイチョウ


タカネヨモギ



ここで、嬉しい発見が…
昨年、鑓温泉コースで見逃していたヒメウメバチソウが群生していました。

ヒメウメバチソウ


直径1cmほどの小さい花です。



ミヤマコゴメグサ

タカネニガナ



白馬大池から白馬岳のルートは昨年7月にも下ったのですが、その時もリンネソウを沢山見ることができました。、
今回も可愛らしいリンネソウに会うことができて嬉しい限りです。

リンネソウ

 

秋の気配を感じるトウヤクリンドウが咲き始めていました。

トウヤクリンドウ



小蓮華岳への道



カンチコウゾリナ




ミヤマアキノキリンソウ


イワギキョウ



 こちらは、チシマギキョウです。

ホソバツメクサ



タカネナデシコの豪華なブーケ
 

 ウメバチソウ



オヤマソバ



タカネトウウチソウ




タカネナデシコ

ミヤマアズマギク


左手に白馬大雪渓が見えていますが上部はガスに覆われています。

ウサギギク

ヤマハハコ

ミヤマアキノキリンソウとイワギキョウ


稜線はお花が多く、楽しみながらゆっくり登ります。


小蓮華まであと一登り

 

ハクサンフウロ

 

クロトウヒレンの蕾



小蓮華を越えると、ものすごい強風に向かって歩くことになります。
風を避けて一旦、小蓮華の手前に戻り大休止しました。



白馬大池を振り返る 


こんなに良いお天気なのに 風によって体温が奪われ、寒く感じます。
耳がジンジンと痛いのでレインウェアーのフードを被り、ジッパーを最大限まで引き上げても体が震えるほど。

暑さ対策を考え、ペットボトルやゼリーを冷凍してきたのですが、そんなものよりテルモスに入れた温かい飲み物が有り難いです。


カライトソウ
 


向かい風を受けて三国境へと…



三国境、雪倉岳方面はガスの中です。



一瞬、鉢ヶ岳が姿を現しました。明日はあそこを歩くのだと考えると嬉しさがこみあげてきます!


今日は、三国境を左に折れて白馬山荘まで。

クロトウヒレン

 ミヤマクワガタ


イワオトギリ


ヨツバシオガマ


ミヤマアズマギク


タカネシオガマ


イブキジャコウソウ

 白馬岳へ




タカネシオガマ、丸い緑の葉はウラシマツツジ



白馬山頂


今回、印象に残ったのは若者が多かったこと。縦走路でも、若いカップルやグループを沢山見かけました。
若い方々を見かけるとこちらも嬉しくなり山も華やぎますね〜

 

シコタンハコベ

ミヤマアキノキリンソウ



白馬岳を振り返る

チシマギキョウ、イワオウギなどが咲き乱れています。


白馬山荘

 

13:25  白馬山荘に到着しました。

白馬山荘は1000人も収容できる巨大な山荘ですが、この時期はいつも混み合っていると聞きます。
でも、今日は余裕です。
私たちは、一号館中二階、20人ほどの部屋を案内されました。

中央に通路があり両サイドに布団が敷かれている部屋で、通路に荷物を置けるので便利です。

少々、湿っぽく重たい布団ですが、一枚の布団にひとりずつ寝ることができるのは有り難いですね!

夕食は5時45分から、今夜のメニューはとんかつでした。

いつものことながら、山小屋での眠りは浅いですが、横になっていれば疲れもとれるはず。
焦らず、ひたすら朝が来るのを待ちます…

 

 

白馬岳〜朝日岳縦走【北アルプス】<その2> 2011年8月11日〜13日

$
0
0

 

<その1>からの続きです。



<8/12>白馬山荘05:25 → 白馬岳05:40/45 → 三国境06:20 → 鉢ヶ岳巻き道お花畑07:05/20 → 雪倉避難小屋08:10/30 → 雪倉岳09:05/20 → 途中で20分の大休止 →燕平11:35 → 水平動分岐12:10/20 → 朝日小屋13:45
【行動時間:8時間20分(休憩含む)】 

 


8月12日

4時起床、相変わらず眠りは浅く、頭がボーッとしてるけど、それなりに眠ってはいるのかしら…
一度でいいから山小屋で熟睡してみたいものです。

 05:00  昨日は全く姿を見せなかった剱岳がくっきりと浮かび上がり、今日のお天気を約束してくれました。

村営宿舎も眼下に見えています。
丸山とその奥に聳える剱岳と立山の姿が神々しく輝いていますね、一年ぶりに拝む剱岳、やっぱり素敵です!


左手杓子岳の奥に槍ヶ岳の姿も見えています。クリックで拡大 ↓

 

 05:25  白馬岳へ向けて小屋を出ます。

昨夜、同室だった方は、昨日の朝、白馬大池を出発したものの、あまりの強風のため恐怖を感じ、天狗山荘までの予定を断念したと話しておられました。今日も西風は止む気配がありませんが
昨日と違って今日は展望に恵まれているので気分が違います!

15分の登りで白馬岳山頂です。

昨日は見ることが出来なかった妙高・火打、そして高妻山を雲海の彼方に見ることが出来ました。

小蓮華山と遠く頸城山塊


白馬山頂から剱岳


山頂に咲いているシコタンハコベ、今日、撮り直すつもりでしたが揺れが激しく全くダメダメ…

風に揺れる植物の撮影は困難を極めます!ファインダーを覗きながら息を止め、風が弱まる一瞬を待つのですが、
空気の薄い高山でのこと、呼吸が苦しくハァ〜ハァ〜ハァ〜、もうヤケクソです

特に ↓ ように小さな花は常に小刻みに揺れているのでうまくいきません。

ホソバツメクサ


タカネツメクサ



季節が進み、花はもう見ることはできませんが、ウルップソウやツクモグサの株がいっぱいの登山道をどんどん下り三国境へ!

 三国境から北は初めて歩くコース。ワクワクです。

クリックで拡大できます ↓

 

 昨年7月、斜面に咲き乱れていたコマクサもほとんど終了、少し進むと、タカネマツムシソウの豪華な紫色が目立ってきました。 


    タカネマツムシソウ
 

タカネシオガマ


密度の濃いタカネシオガマ、ちょうど花の盛りを迎えており、遠くから見るとマット状に広がるイブキジャコウソウと見間違うほどのびっしりの咲きっぷりでした。

 オヤマソバ        タテヤマウツボグサ
       

 鉢ヶ岳巻き道より旭岳方面を振り返る、足下にはタカネマツムシソウとムカゴトラノオなど、
白いセリ科の植物はシラネニンジンかな?…

 イワオウギ     ウサギギク
  

 シナノキンバイ
 

 クルマユリ



オオシラビソと雪倉岳


オヤマリンドウ


アオノツガザクラ


タカネヤハズハハコ


雪渓から流れ出る水は冷たくて最高に美味でした。雪渓そばに咲いていたのはハクサンコザクラ、ツガザクラ、
チングルマなど…本当にお花が多くて目を奪われてばかりの楽しいトレイルです。




雪倉岳との鞍部に雪倉岳避難小屋が見えてきました。↓ どっしりと構える雪倉岳、あれを登るのですね!?



カライトソウ



このコースのタカネマツムシソウの数は半端じゃありません!!
優雅で気品溢れるタカネマツムシソウの群落を前に嬉しさがこみあげてきます。






コウメバチソウ


やっとのことで、雪倉岳避難小屋に到着。
この避難小屋は朝日小屋が管理されているもので、緊急避難以外の宿泊は厳しく禁止されているようです。

理由はこちらをご覧下さい。


08:10 雪倉岳避難小屋


避難小屋の防風壁は東側に作られていますので、季節風は東風なのでしょうか?
この日は西側から吹きつける強風が冷たいので風を避け、小屋の東側で日向ぼっこをしながらの休憩でした。。

小屋の周辺もお花がいっぱい! シモツケソウ、タカネマツムシソウ、ハクサンシャジン、カライトソウなど、色とりどり…

 


そこに、見たことがない植物が咲いているのでした。

最初は総苞が黒いのでタカネコウリンカと思っていたのですが、葉が茎を抱いているし白い綿毛もなくツンツンと先が尖っています。
帰宅後も図鑑であれこれ調べてみたのですが同定に至りません。う〜〜ん、ミヤマオグルマは北海道しか咲かないようだし…何だろう??


タカネコウリンカ  ??


 
※ みかんさんよりの植物はタカネコウリンカで間違いないとお墨付きをいただきました。
いつも、大ざっぱな私が、珍しく考え過ぎたようでお恥ずかしいです。

みかんさん有難うございましたm(_ _)m 

  雪倉岳へは、お花畑の中を縫って登っていきます。写真はうまく撮れませんでしたが一面に咲き広がるハクサンフウロのピンクは素晴らしい!!



ミヤマウイキョウ
 

イブキジャコウソウ


クモマミミナグサ



雪倉岳中腹より白馬岳、旭岳を振り返る、歩いてきた道がはっきり見えます。


 タカネナデシコ

 雪倉岳山頂

風がこない東側はまるで別天地、私たちもここで大休止しましょう!!さんせ〜い


雪倉山頂からの展望もバッチリ!!


白馬岳、旭岳がかっこいいですね〜 剱岳も見えています。  クリックで拡大 ↓

 

<その3> に続きます。

 

白馬岳〜朝日岳縦走【北アルプス】 <その3> 2011年8月11日〜13日

$
0
0

 

<その1> <その2>からの続きです。

 

雪倉岳の下りでも珍しい植物に出会いましたよ!


チャボヤハズトウヒレン


葉は矢じり状で先が鋭く尖っていて、株は全体的に「チャボ」の名のごとく小振りです。 

北アルプスの高山帯の砂礫地に特産するようですが、数は少ないと聞きます。
昨年、不帰ノ嶮で初めて出会ったのですが、今年も会えると考えてなかったので嬉しかったですね!
蕾の株も含めると随分多く見かけました。

ハクサンシャジンはタカネマツムシソウ同様、今を盛りと咲き誇っていました。     


ハクサンシャジン

 イワショウブ

イワショウブの清楚な白も素敵です。

 どこまでも続くタカネマツムシソウ咲くトレイル、何度見ても見飽きることはありません!

タカネマツムシソウ




そして、

何と言っても一番の狙いはこの花 ↓ この花に会いたくてこの時期を選びました。


ミヤマアケボノソウ 

 

 

 



地味な花ですが、気品がありますね〜最初に見つけた時は興奮してマクロレンズに付け替え、
数えきれない枚数を撮りました。
場所は限定されているようですが、この周辺は数が多く「あら、ここにもあそこにも…」と、思わず口走ってます。

無事、念願のミヤマアケボノソウに出会うことができて満ち足りた気分です。



シモツケソウは終盤でしたが、場所によってはこんな新鮮な株もありました。

シモツケソウ



タテヤマウツボグサ


イワシモツケ


ミネウスユキソウ


ミヤマイワニガナ


ミヤマリンドウ

 

タカネトウウチソウ

カライトソウ

そして、雪倉岳周辺には両者によく似たユキクラトウウチソウという花が咲きます。 

カライトソウとタカネトウウチソウの雑種「ユキクラトウウチソウ」も楽しみにしていた花のひとつ、数は多くはありませんが、運良く見つけることができました。
上から咲きはじめるカライトソウと違い、ユキクラトウウチソウは下から咲き始め、花序が直立しています。
ユキクラトウウチソウはタカネトウウチソウの色違いといった雰囲気です。


ユキクラトウウチソウ

ユキクラトウウチソウ


ハクサンシャジン



クモマミミナグサ

オヤマソバとイワオウギ

イワオウギ、マツムシソウ、シロウマアサツキなどのお花畑



 
ハクサンフウロ


オニシモツケ


ハクサンタイゲキ


段々ガスが濃くなってきました。



タカネアオヤギソウ

 

 

ハクサンシャジン、イワオウギ、シモツケソウなどが咲き乱れるお花畑

シロウマアサツキ


シロウマアサツキ

 



霧の向こうにうっすら見えているのが燕岩、鞍部に数人の姿を確認することができます。

11:35  燕岩通過   雪倉岳からなんと2時間15分もかかっています。



キバナカワラマツバ

 オオツガザクラ


ミヤマツボスミレ

12:10  水平道、朝日岳分岐に到着、10分ほど休憩します。


ここまで来るのに大幅にコースタイムをオーバーしていますが、これだけお花が多ければそれも仕方ないこと。
体力的にはすでに限界に近づいていますが、あとひとふんばり!!朝日岳を経由する余力は残ってないので、少しはましな水平道をチョイス!しかし、この水平道、名前に反して少しも水平ではないらしい…

いよいよ水平道へ…朝日小屋までのコースタイムは1時間30分、まだまだ先は長いです



ミヤマキンバイ



ハクサンコザクラ


水平道は確かにアップダウンがありますが、お花畑が次々に登場する飽きることのないトレイルです。

キヌガサソウ



ノウゴウイチゴ
 

 ツガザクラ


イブキトラノオ


木道が乾いているので木道歩きも快適です。



13:05   何か書いてあるけど読めません。右に曲がってさらに登ります。


水平道路、いよいいよ最後の踏ん張りどころ…



左手に三角屋根の朝日小屋が見えてきました。



白と黄色のハナニガナの競演


オオレイジンソウ

 

 13:45  本日の行程終了!!バンザ〜イ





小屋の周辺はキンコウカで黄色く染まっていました!

小屋は予約制で、今日は10畳を6人で使用するように割り当てられていました、ゆったりです。
私たちが一番乗りだったので奥の2つをゲット!

山小屋でシーツが掛けられた布団に寝るのは初めてかもしれません。清潔で心地良い朝日小屋、
超有名人のオーナー清水さんは気さくで明るく登山者を迎えてくれるし、小屋のスタッフも同様に行き届いた対応ぶりでした。

小屋周辺もお花が沢山、外のベンチでビールで乾杯したあと、ゆっくり散歩を楽しみました。

タカネコウゾリナ

食事は評判通り、いえ評判以上の美味しさで 夕飯も朝食も完食でした。

食堂にカメラを持っていくのを忘れたので、写真がないのが残念ですが、山小屋とは思えない心づくしのメニューは感動ものです。
あちこちのBLOGやHPで広く紹介されているのである程度期待はしていましたが、期待を遙かに越えたそんな食事でしたよ!

テント泊でも、食事だけ申し込むことができるようなので、山小屋のディナーを楽しむのもいいかもです。



私たちが到着した午後2時頃は2張だったテントですが、夕食後の散歩の時10張に増えました。
本当に気持ち良さそうなテン場、でも、前日はテントが飛ばされたり、ポールが折れたりするほどの強風だったそうです。
それにしても、夏のこの時期にしては少なすぎですよね!結局、最終的にこの日は13張ぐらいだったようです。



小屋の周りは、ヒオウギアヤメ、タテヤマウツボグサ、キンコウカ、イワイチョウ、チングルマ、、、、、
そして、こんな花たちが咲いていました。

ハクサンコザクラ



ノウゴウイチゴ


真っ赤なノウゴウイチゴが美味しそうでした。



ヤマハハコ


エゾムカシヨモギ
 

ほかにも色々咲いていたけど、忘れましたん

今夜は何とか流星群?が見られる日とか…あいにく、お月様が明るすぎて星の観察にはいまひとつ、
でも、同室の若いカップルは、寒い中、星空を仰ぎ、流れ星を見るのに成功したそうです。
願い事が叶うといいね!!

 <その4>に続きます。

 

白馬岳〜朝日岳【北アルプス】<その4> 2011年8月11日〜13日

$
0
0

 

<その1> <その2> <その3>からの続きです。 

<8/13>朝日小屋05:15 → 朝日岳06:10 → 吹上のコル06:50 → 五輪の森08:15 → 花園三角点09:10 → 白高地沢徒渉点(本橋)10:10/30 → 瀬戸川11:15/25 → 兵馬ノ平11:55/12:00 → 蓮華温泉駐車場12:50
【行動時間:7時間35分(休憩含む)】



朝日小屋の朝食は5時からですが、この日は15分前に支度が整ったらしく早めに頂くことができました。
今日も行程が長いので、少しでも早い時刻に出発できることは有り難いです。
美味しいご飯をお腹いっぱい食べて、5時15分、朝日岳に向けて出発です。


 05:15   朝日平から見る白馬岳方面は雲に隠れています。

水平道との分岐「水谷のコル」までは昨日歩いた道を引き返し、分岐を直進して朝日岳に登ります。 

ウサギギク / ミヤマダイモンジソウ
   

  ここでも、ヒメウメバチソウを見つけ、ヤッタ〜!!という感じ 

ヒメウメバチソウ


ハクサンフウロ / ヨツバシオガマ(クチバシシオガマでもいいのかな…?)
  

ハクサンコザクラ / ハクサンシャジン 

 

モミジカラマツ


 

 シモツケソウ



カライトソウ

上から咲き始めているのでカライトソウで間違いないですね!

 

 

小屋から朝日岳山頂までは一時間ほどの道のり、花が多くて立ち止まってばかり、なかなか進みません。
ここ朝日岳の標高は2418mと比較的低いものの、
高山植物は3000m以上に匹敵するらしく、咲き乱れる花の豊富さは息を呑むほどです。


タテヤマウツボグサと花後のカライトソウ



 風に揺れるタカネナデシコとタカネマツムシソウ 




6:10 朝日岳山頂



 ガスの隙間から少しだけお日様が顔を出しましたが一帯の展望はなし
逆光で記念撮影もままならず、そそくさと下山することにしました。


下り始めるとすぐに大きな雪渓が目に入ります。どこかに水場があるらしいのですが確認できませんでした。


ミヤマアズマギク


イワイチョウ /ハクサンイチゲ
  

雪渓の縁にはおなじみのハクサンコザクラ



 ミヤマキンポウゲ、ハクサンフウロ、クルマユリなどの花々が咲き乱れる


目を見張るばかりのお花畑にうっとり酔いしれる


クモマミミナグサ / コウメバチソウ
 

イワオウギとタカネマツムシソウ
 


 6:50  吹き上げのコル  ここは北へ向かう栂海新道との分岐となります。私たちは蓮華温泉方面へ東に進みます。

 

 ミヤマタンポポ / ユキクラトウウチソウ
 

 小さな雪田を横切ったり…
 

 来た道を振り返ったり、名残を惜しみながら歩きます。

雪解けの雪田そばには必ずといっていいほどハクサンコザクラが群生しています。 

ハクサンコザクラ

 

今回の縦走でどれだけのハクサンコザクラを見たでしょう!雪が解けたばかりの雪田脇ではまだ芽吹いたばかりの赤ちゃん葉がこれからの出番を待っていました。秋が訪れる前に花を咲かせることができるといいのですが…

アカモノ / タカネトウウチソウ
  

ミヤマキンポウゲ


7:35  休憩用のベンチが見えてきました。


景色のよいベンチで一本取りたいところですが、日差しが強すて早々に退散

 

先ほどまでガスに覆われていた朝日岳方面は爽やかな青空が広がってますね〜
今、山頂に立っている人は大パノラマを楽しんでいることでしょうね〜羨ましい

 

オタカラコウ / ヒオウギアヤメ
 

まるで栽培されているかのような、ヒオウギアヤメの群落 

タテヤマリンドウ

湿地を好む植物の登場に、水場が近いかのではと思っていたら、有りました有りました^^

07:45  水場  



岩の隙間から湧き出る冷たい水を発見、極上の水で喉を潤すと全身にしみ渡り、ほんとに生き返りましたよ! 

水しぶきを受ける水場のそばで、又々ヒメウメバチソウが咲いているのを見つけたり、お久しぶりのオニシオガマに出会ったり…

ヒメウメバチソウ/ オニシオガマ
 

 あれ、この花は…?初めましてのチョウジギクかな??まだ蕾だけど。

チョウジギク
 
開花株を探したけど見つけることはできませんでした。でも、たとえ蕾でも初見の花に出会うのは嬉しいものです。

 ミヤマカラマツ / ハクサンオミナエシ
    

  シロウマアサツキ/ ツルリンドウ
    

 08:05   朝日岳からまだ2.8kmしか歩いてないのかぁ!?蓮華温泉までは8.1km地点

 ハクサンオミナエシ



五輪の森

 

青ザク付近より木道連なる五輪高原を見下ろす
 

 
タカネマツムシソウ / ワレモコウ
    

 オオバギボウシ



キンコウカ

 広々とした五輪高原



ヤマブキショウマ


ニッコウキスゲ/オニアザミ
 

水場のある休憩スポット 



ここにも極上の水がこんこんを湧き出ています。五輪尾根は水場が随所にあるので助かりますね。

この辺りから、早朝に蓮華温泉を出発された登りの方と頻繁にすれ違うようになりました。
きつい登りの途中にある水場は本当に有り難いです!

ほんとに美味しかったですぅ
 

ミヤマママコナ / オオコメツツジ
   

09:08 花園三角点



花園三角点より来た道を振り返ると、朝日岳山頂付には雲が湧き出していました。


三角点を最後に樹林帯へと入っていきます。
すると、これまた初めましての花が…

ノギラン


ネバリノギランは見かける機会が多いですが、本家のノギランを見たのは初めてです。

 

登って来る人は、10時前にすれ違った山スカをはいたおしゃれな単独の山ガールが最後でした。
その後は、すれ違いも抜かされることもない独占状態となり、何となく心細い気分…

結局、この日、五輪尾根を登ったのは20人ぐらいでしょうか、こんな素敵な尾根なのに意外に少ないです。?

オクモミジハグマ


エゾアジサイ/ソバナ
 

オニシモツケ

白高地沢出合を→右の標識に逆らって←左に曲がると、本橋が見えてきました。


白高地沢にかかる本橋


これまでは仮設の橋を利用していたようですが、数日前からこの立派な本橋を渡れるようになりました。 

橋のたもとには石のテーブルとベンチが用意されている、木陰の極上休憩スポットになっていました。
ここで休憩しない手はないですね〜朝日小屋のおにぎり弁当をくつろいだ気分でいただきました。う〜ん、満足!


ひょうたん池

ひょうたん池を右に見て…


ジャコウソウ
 

 

11:15  急坂を どんどん下り、この尾根の最低地点の瀬戸川に到着!!
こらからの厳しい登りに備え、瀬戸川にかかる橋で大休止。だ〜れも来ません!! 

ここから標高1470mの蓮華温泉まで約300mの登り返しが待っているのですが、これが堪えました〜〜


ソバナ


兵馬の平

 



ミヤマアカバナ


ナンテンハギ


ヤチトリカブト?
  

「滑る滑る」と聞かされていた木道ですが、今日は乾いていたので安心して歩くことができました。


アヤメ平


濡れた階段

ただ、一番怖かったのはこの階段。苔むしている上、斜めっていて滑り止めもなくヌルヌル状態。
私たちは登りだったので平気でしたが、これを下りのは勇気がいりますね!
でも、この区間はほんの少しだけ、あとは滑り止めの横板が打ち付けられているので大丈夫でした。



蓮華の森分岐、蓮華温泉まであと20分です。ガンバレ!!

 


ツルアリドオシ/ イワアカバナ
  

12:50 蓮華温泉ロッッジ着

 



思った以上に遠かった蓮華温泉、駐車場に戻り着替えを持って、まずは楽しみにいていた温泉、温泉

3日分の汗を流し、さっぱりスッキリ、はぁーー極楽極楽!!
下山後の温泉は最高ですね〜 

午後1時35分、路線バスの後を追って蓮華林道を下りました。

中央道では、20kmの渋滞につかまったけれど、8時30分に自宅着はまずまずかな…。

この三日間で撮った写真は1000枚以上、風こそ強かったけど、おおむねお天候に恵まれ、お花、展望、小屋、温泉、久々にどれもこれも、ハナマルな言うことなしの山旅でした。

それにしても写真は、どれもこれもと載っけ過ぎですね、ごめなさいm(_ _)m 

※花の名前などに間違いがありましたらお知らせくださると助かります。よろしくお願いします。
 

茶臼山 【長野県:美ヶ原】 2011年9月17日

$
0
0

 

すっかりご無沙汰している間に、9月も残すところ僅か一週間となってしまいました。
このままでは無投稿のまま終わってしまいそう!ブログの書き方も忘れてしまったかも…

ドッコイショと重い腰をあげ、先日登った茶臼山と虫倉山の簡単レポを書くことにしました。

 まずは、茶臼山から。

            

【コース】 扉峠11:45------茶臼山山頂13:05/13:45------扉峠14:50

【メンバー】kossyさん、Ikkoさん(二人は夫婦です) も〜りさん、mariさん、fu-co   時々

 

敬老の日の連休初日は、長野県の聖高原の別邸からやって来るKossyさんご夫妻と扉峠で合流し、茶臼山〜王ガ頭までピストンの予定です。

扉峠は美ヶ原高原の南の玄関口、マップファンで辿ってみたところ東京から行く場合は岡谷ICからビーナスラインに入り和田峠経由で行くのが一番近く、スムーズに走れば集合時間10:00には楽々間に合う予定でした。

ところが…大幅遅刻


連休初日の中央道は当然の大渋滞、ま、これは仕方ないことなので折込ズミですが、
問題は、何を勘違いしたのか下りるべき岡谷ICを通り過ぎてしまったこと
ならば、このまま松本ICまで進み別ルートで行けば傷は少なくて済んだものの、次の塩尻IC下りてしまったがそもそも大間違い。
そのまま一般道を松本まで北上するハメに…
扉峠と扉温泉が離れていることに気づかず、カーナビに“扉温泉”と入力したのがまずかったようです。
結果、大回りして1時間30分の遅刻と相成りました。ハイ!

おまけに、着くなり突然スコールのような雨に打たれ、すぐさま全員一致で王ケ頭への延伸は却下!!
程なく雨は小止みになりましたが、時間も時間なのでやはり茶臼山ピストンのみで王ケ頭は取りやめ決定で〜す!

 出発進行!!

 

11:45 扉峠


遅い出発ですが、往復二時間半の行程ですから余裕です。

 

久しぶりに会ったお二人と積もる話に花が咲き、ペースはノロノロながらも息はゼイゼイ
ああ、今日は茶臼山までにしておいて良かった…(←心の声)

 

鳥獣保護区の看板がガブリと木に喰われてしまっていますね〜スゴイ!!どこまで成長するのでしょうか!

 

ススキの穂も伸びて初秋のたたずまい。
晴れていれば気持ちの良い高原散歩となったはず、今日はちょっぴり残念…
緩やかなアップダウンを繰り返し進みます。



足下には愛らしい花たちが高原の秋を彩ります。


ヤマラッキョウ?フウロ? 
  
                                ↑  クリックで拡大してね!

変わったフウロソウですね!雄しべの色が白で 草丈は5センチほどしかありません。
手持ちの図鑑で調べてみたけど特定に至りません、ハクサンフウロでいいのかな…?
       


カワラナデシコ  ウメバチソウ
    
 

この日は、二ヶ月前に左手首を骨折したmariさんのリハビリ登山も兼ねています。
まだ痛みの残る左手をかばいながら、Wストックで転ばぬように用心用心!!
久々に山の空気に触れたmariさん、快調な滑り出しに弾ける声が山々に響き渡ります。   

すぐに離れてしまうkossyさん、たぶん、最大限のスローペースで歩いてくれてるはずなのですが、
kossyさんは、冬山、岩、沢、テレマークスキーなど、何でもこなす“遊び人”いや失礼!!根っから“山男”です。
こんなゆる〜いハイキングに付き合って下さってありがとうです。

山頂で軽くランチした後は、せっっかくだから、セルフタイマーで記念撮影でもしましょうかね〜!!

5人揃ってスクっと立ち、ポーズを決めたつもりが二回連続まさかの10連写で全員総崩れ、大口開けて笑い転げる

山頂はガスに覆われて景色を楽しむことは出来なかったけれど、楽しいひとときでした

 下り始めると、一瞬サーッとガス引き、緑の笹原が姿を現した。ああ、もう一息…と、欲張ったけれど今日のところはここまで。 

 
少しだけだけど、景色を見ることができて良かった良かった!!

 

 ちょっぴりお天気が回復したので、このまま下りるのは勿体ないね!

 


でも、これから夜の楽しみが待っているのでここでのんびりも出来ず、後ろ髪を引かれながら下山です。



下りでもお花を探しながら歩きます。初夏から夏にかけての高原はお花たちがそこかしこに咲き乱れていたはず。
今は秋、僅かに咲き残った花たちとの出会いもまた嬉しいものですね。

ミヤマハタザオ  ヤマホタルブクロ
   



キンミズヒキ  ナギナタコウジュ
   
 

あら、秋なのにスミレちゃんを発見!!タチツボスミレでしょうか?この時期にスミレを見られるとは驚きです。

 

 

 14:50  扉峠に戻ってきました。
   駐車場で靴を履き換えていると、たちまり雲行きが怪しくなりまたまた雨です。
   本当に今日の天気は降ったり止んだりの安定しないものでした。明日は晴れといいな…

下山後は秘湯扉温泉「桧の湯」で汗を流しました。

「桧の湯」は美ケ原から流れる薄川上流にある日帰り温泉施設。
なんとシャワーのお湯までも源泉かけ流しのお湯が惜しみなく流れる贅沢なものでした。

さっぱりしたあとは、今宵の宿kossy家の別邸「ひぐらし荘」に移動し、大宴会の始まりです。

 

この雰囲気もななかないいですね〜

たっぷり飲んで食べてしゃべって飲んだ後は、二階のゲストルームでゆっくりご就寝

朝5:30 コッコッコッコッとキツツキのアラームで一度は目が覚めたけれど、二度寝して起きたのは一時間後。

 

 
お利口さんの甲斐犬カンスケも一緒



標高1200mの爽やかな風が吹き渡るウッドデッキで、美味しい朝食、本当に贅沢ですね。
お二人に別れを告げ、8時過ぎ三人で次の目的地「虫倉山」に向けて出発しました。


kossyさん、Ikkoさんお世話になりました。

 

 

 

南岳〜槍ヶ岳【北アルプス】 2011年10月3日〜5日 ?

$
0
0




昨年(2010年)涸沢の紅葉は実に見事な色づきで、写真を眺めるたび、
もう一度あの素晴らしい光景に出会いたいという衝動にかられます。

昨年同時期に槍沢の氷河公園を訪れた山友の話によると、
天狗池に映る槍ヶ岳と真っ赤なナナナカマドのコントラストは涸沢に負けず劣らずの美しさだったとのこと。

ならばと、今年は氷河公園を目指すことにしました。

 

【山行日】 2011年10月3日〜5日(月〜水)

【メンバー】 夫、 fu-co

【コース】
10/3  沢渡09:50/10:05 ==バス==上高地10:50 →  横尾13:15/25 → 一ノ俣14:15/20 → 槍沢ロッジ14:50
10/4  槍沢ロッジ05:50 →  天狗池分岐07:35/40 → 天狗池08:20/50 → 南岳分岐10:40 <南岳ピストン10:45/11:20> 11:20→ 中岳12:30 → 大喰岳13:10 → 槍ヶ岳山荘13:45 → <槍ヶ岳ピストン14:15/15:00>
10/5   槍ヶ岳山荘06:00 →  天狗池分岐 07:30→  槍沢ロッジ08:50/09:00 → 横尾10:05/20 → 上高地12:40==バス==沢渡13:10

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

<10月3日>

平日の上高地は紅葉シーズンにもかかわらず人出も少なめで少々拍子抜け、やはり紅葉には早すぎたようです。
しかし河童橋まで来ると、さすがに大勢の観光客で賑わっていました。

10:50 遅めの出発ですが、本日の行程は槍沢ロッジまでなので、余裕です

上高地ビジターセンター                   河童橋と焼岳
      

 穂高はあいにく雲の中

明神                  徳沢
    

 

横尾山荘                     横尾大橋
    

横尾大橋そばの桂の木はまだ半分が緑色、涸沢が錦繍の時を迎える頃はこの桂も鮮やかな黄色に染まっていたはずなので
やはり今年の紅葉はやはり遅れ気味なのか、それとも標高が上がればそれなりに色づいているのか…?

大きなカメラを抱えたテレビクルーの一行が涸沢方面へと向って行きました。
ということは、涸沢は今が最盛期なのか…
ほとんどの人たちが横尾大橋を渡っていくので何となく心細くなり、槍沢もいいけど涸沢もいいなと考える私…!!
この期に及んでもなお、涸沢から北穂高への引力に引き寄せられる自分が情けない^^;;

しかし、「一度決めたのだから槍沢を登る!!」という夫の意志は固く、
優柔不断な私はその決断に従うほかありませんでした!

一の俣             二の俣
   

横尾大橋を渡って行く人達と別れを告げ、槍沢方面に直進すると途端に人気が消え、何となく寂しさを感じます。
槍沢を登るのは35年ぶりのこと、あの時泊まった一の俣避難小屋は今は跡形もなく、
この場所に小さな避難小屋が存在していた形跡を感じることすらできません。
傍ら石に腰掛け、懐かしい場所で一休みしました。

夏はこの槍沢を登って憧れの槍ヶ岳を目指す人達でごった返すのでしょうね!


槍沢の流れ              槍沢ロッジ
  

 清冽な流れの沢に沿って登って行くと、本日の宿泊地「槍沢ロッジ」に到着です。


 

 <10月4日>

 

朝5時半からの朝食を僅か10分で食べつくし5時50分に出発です。

多分、氷点下まで下がっているのではと思われるほどひんやりした空気に包まれていますが、
風がないので寒さははさほど感じません。
歩き始めると、足下も草も霜で真っ白、何よりせっかく色を付け始めたナナカマドが、
この急な冷え込みで本番を迎える前に縮れて茶色く変色しているのが気になります。

 

ナナカマド          ババ平キャンプ場

  

テントも霜で真っ白でした。



お日様が顔を出すと空の青さが眩しいですね〜
  

風も無く穏やかな日和、これは逆さ槍が期待できるわんと次第に急ぎ足になり、
天狗池の分岐を左に曲がりガレ場をせっせと登って行くと、なぜか先行者が引き返してきました。
どうも道を間違えてしまったとのこと…
私たちも先行者につられ、何の疑いもなくずんずん登っていたのですが、地図を見ると方角が違っています。
それでも、マークを辿ったはずなのにと、どうしても理解できないまま、登山道を探してウロウロしますが見つかりません…

その後、何度も訪れている単独の男性に道を教えて頂きようやく危機を脱しました^^;

このガレ場はトラバースするのが正解なのですが、入り口が分かりづらいのです。

こんなお天気でも道迷いをするのですから、悪天時は要注意ですね!

天狗平より槍ヶ岳を望む、ここからの槍ヶ岳は本当にかっこいいですね

さらに進むと眼下に天狗池が見えてきました…が、
エッ、あらら何か濁ってるみたい。。。。いえいえ濁っているようにに見えるのは結氷のせいで、
どうやら今朝の冷え込みで凍りついてしまったようです。ということは、期待の逆さ槍を見られないのか…

   

  

回りこんでみると、端の方に槍の穂先がチョコンと映っています。ウフフ、ラッキー!!、
でも、ちょっとだけ解け方が不自然ですね
若干人の手が加わっているとのこと…何はともあれ逆さ槍を見ることができて良かったです。


天狗池では数人のカメラマンが入れ替わり立ち替わりで思い思いの撮影を楽しんでいました。
私たちも30分ほど滞在し、美しい槍の姿を心ゆくまで目に焼き付けてきました。

さて、先は長いのでここらで切り上げて、南岳方面へと急ぐことにします。

 

 

高度をあげて行くと針ノ木岳の奥に真っ白く雪化粧した鹿島槍ヶ岳が姿を現しました。 

 北穂、前穂も間近に迫り、迫力を感じます。



南岳への登りは、垂直の壁が立ちはだかる結構ハードなものでした。
コースタイムでは天狗池から1時間30分と記されていたので、少々甘く見ていました。
ルートはハッキリしているし危険な箇所には鎖や梯子が設置されているので三点確保しながら慎重に登れば大丈夫なのですが、
いかんせん勾配が急なので、かなりしんどく感じました。

    

    

 

コースタイムを20分もオーバーしてなんとかたどり着いた南岳分岐、稜線に上がった時は心底ホッとしました。

まずは南岳まで空身でピストンします。




南岳山頂より後方は常念岳

中岳、大喰岳を越えてこれから向かう槍ヶ岳方面


笠ヶ岳も近いです。


最高の秋晴れに恵まれ、惚れ惚れするほどの名だたる山々が間近に聳え、震えるほどの興奮を覚えます。
っていうか、稜線の風は思った以上に冷たく体の芯から冷えて歯が噛み合わないほどガタガタと震えていたかも…^^;

岩岩の稜線は風を避ける場所がないので真冬のように寒く、洪水のように溢れ出る鼻水が風に飛ばされます


もうこうなったら、歩いて体を温めるほかありませんね!!

ここから槍ヶ岳まで3時間の稜線歩きは、寒いながらも又と無い晴天に恵まれ充実したものでした。


?に続きます。

 

 


南岳〜槍ヶ岳【北アルプス】 2011年10月3日〜5日 ?

$
0
0

 

?からの続きです。

氷河公園からの道のりは風を感じることもなく、むしろ汗ばむほどだったので、稜線を吹き抜ける冷たい風は計算外でした。
実を言えば、今日は絶好の日和だし、あわよくば、槍ヶ岳から穂高方面へと方向転換し、
涸沢方面へ下ることはできないものかと考えながら歩いていました。
ここまで来てもなお、涸沢を諦めきれない私っていったい…(汗)
しかし稜線に上がった途端、岐阜県側から拭きあげる冷たい風に晒され、発する言葉は「寒い寒い」の連発!
分岐にザックを置き空身で南岳をピストンするにあたって、大キレット越えはスッパリ諦めがつきました。
若い時に一度だけ大キレットを歩いたことがあるのですが、今の体力では不安は否めないし、
何より、行き当たりばったりの計画変更は慎まなければなりません!

さて、行き先に迷いはなくなりました!

南岳山頂から分岐に戻り、デポしていたザックを背負ったらいよいよ槍ヶ岳に向かって出発です。
天を突き刺す槍の穂先が徐々に近づいてくる稜線散歩は雄大でダイナミックそのもの!
槍はやっぱりかっこいいです^^


間もなく雪に覆われる北アルプス…
私たちが運良く足を踏み入れることができたのは、つかの間のお天気が見方してくれたからこそ。

本当に有難いことです!!


気温が急激に下がった昨日から後立山連峰はすっかり雪化粧しているので、こちら側の冠雪も時間の問題かもしれません。

後ろを振り返ると荒々しい穂高の峰々が大きく立ちはだかっています。

中岳山頂より笠ヶ岳方面



たおやかに連なる黒部源流の山々、鷲羽岳、薬師岳、水晶岳、赤牛岳、雄大で美しい山並みが続きます。
 いつの日か、水晶岳から赤牛岳へと連なる読売新道を歩いてみたいと強く思うようになりました。

時折見かける登山者はほんの数人だけ、こんなに素晴らしい天空の縦走路をほぼ貸切状態で歩けるとはなんと贅沢なことでしょう!!



中岳を下ったらも、う一つのピーク大喰岳を目指します。



大喰岳山頂


隣の槍ヶ岳があまりに有名すぎて、標高3000mを超す大喰岳は単なる通過点といったところ、
やや影が薄く不遇な存在に思えました。


槍ヶ岳山荘まであと100m

13:50 今日の宿泊する槍ヶ岳山荘に到着しました。

宿泊手続きを終えたら、何か暖かいものを食べたくなり小屋で素うどんをいただきました。
ちなみに夫はカレーでした。

さて、満腹になり、体も温まったので身支度を整えて、槍ヶ岳に登ってきま〜す。
中途半端な時間で登山者も少ないので、ほとんど渋滞なしで山頂に立つことができました。

 

ヘルメットにハーネス姿のクライマーなお二人、高低差が激しく長く険しい北鎌尾根を登り終え感慨に浸る姿が印象的です。
このお二人は登山技術もさることながら、山の名前に熟知しておられ、遠くに見える山々まで即答していただきとても助かりました。

私にとっては三度目の槍ヶ岳ですが、これまでで一番の大パノラマに感慨無量!!
山座同定が苦手な私でも目の前に広がる光景と地図とが少しだけ合致できるようになりました。



常念岳は相変わらす端正なお姿ですね。運が良ければ明日の朝、ご来光を拝むこともできるでしょうが、
あいにく雨の予報が出ているので、希望は叶いそうにありません。

中央が水晶岳 ↓

寒さを忘れ30分も山頂に留まっていました。混雑時なら許されることではないですが今日は大丈夫!!

さて、もったいないけどそろそろ下るとしますか…

下りも僅か10分、渋滞さえなければ案外早く降りられるものです!!

 

小屋の中は随所で石油ストーブが焚かれているのですが、今日の気温はまりに低すぎてぬくもりを感じることが出来きず、
たまらず、夕食までの長い時間を暖かい談話室で過ごしました。
見ず知らずの方々と山談義に花が咲き、あっという間に時間が過ぎていきます。
こういう時間もいいものですね〜

夕食は午後5時から…
日没の時が迫っているので急いで夕ごはんを食べ、小屋の裏でスタンバイします。
そして槍の穂先が赤く染まり、いよいよショーの始まりです。



 17:43  笠ヶ岳の奥に浮かび上がる加賀の白山の北側に太陽は沈んで行きました。

 

<10月5日>

予報どおり本日はあいにくのお天気と相成りました。ガックシ…
5時半からの朝食をしっかり頂き、6時に小屋を出発、槍沢を下ります。 




寒々しい光景ですが気温はそれほど低なく、フリースと雨具を重ね着膨れした体はたちまち汗ばむほどですが、
いつ降り始めておかしくない天気なので脱ぐのを我慢して下ります。

 

 少しガスが晴れてきました。

 

 播隆窟


やっぱり我慢できずに、雨具とフリースを脱ぎ身軽になりました。
6:50 この辺りから、ババ平を早出したデカザックの登山者とすれ違うようになりました。皆さん健脚で早起きですね〜



殺生ヒュッテ分岐


雨具を脱いだ途端、雨がパラパラと落ちてくるのでまた雨具を着て、そしてまた脱いで…そんなことを繰り返しながら下って行きます。


大曲り 

ババ平キャンプ場は上流より引かれた冷たくて美味しい水がホースを伝って流れています。ここも素敵なテン場ですね〜
重いザックを背負う体力があれば一度泊まってみたいものです。

 

大曲りに続き、槍沢ロッジでも大休止、休み休み下っていきます!


【マイヅルソウの実】

 横尾


横尾では本格的に雨が降り出し、雨をしのげる場所には大勢の人がいるので、立ったままエネルギーを補給、

雨具は何度も脱ぎ着するのが面倒になり、つぎのポイント徳沢までは傘のお世話になります。
雨が上がった徳沢ではお楽しみのソフトクリームをいただきました!

 

【ノコンギク】


徳沢の次は明神、各スポットで確実に休憩する私たちは小屋で一緒だった人たちに次々と抜かされる始末^^;



相変わらず弱い雨が降ったり止んだりで空模様はスッキリしません。

 

河童橋


 そして、やっぱり今日も穂高は雲の中に隠れていました!



出発間際のバスに飛び乗り沢渡まで行くと、ついに雨は本降りとなりました。
この雨、槍ヶ岳山荘のHPよると山荘付近では雪へと変わり、冠雪したとのことでした。

つかの間の秋晴れをゲットできた今回の山歩き、紅葉は残念でしたが大パノラマを楽しむことができて思い出に残るものとなりました。

麦草岳〜木曽駒ヶ岳【中央アルプス】 2011年10月10日〜11日

$
0
0

麦草岳と御嶽山 

体育の日の三連休は混雑を避けるため、最終日10日と翌11日を利用して中央アルプスに登ってきました。
行き先を決めるに当たっては東北、奥秩父、尾瀬など散々迷った末、、結局、機会の少ない木曽谷からの麦草岳と木曽駒ヶ岳を目指すことにし、その中でも一番楽に登れそな福島Bコースをチョイス!!コース中に避難小屋があることも理由のひとつです。


以前から気になっていた木曽駒さんお勧めの麦草山と、その先の破線ルートがどんなものか興味もあり、
山友のも〜りさんに同行させてもらうことにしました。

伊那ICで下りて権兵衛トンネルを快適に通り抜けると木曽エリアに突入、
木曽駒スキー場跡のコガラが福島Bコースの登山口となります。

連休最終日なので駐車スペースがあるか心配したけれど、無用でした。



【コース】

<10/10> コガラ9:25 → 林道終点 → 力水11:00/11:20 → 七合目避難小屋12:50

<10/11> 七合目避難小屋6:55 → 麦草岳07:45/50 → 牙岩08:55 → 分岐09:03 → 木曽前岳09:38/52 → 玉の窪小屋10:07 → 木曽駒ヶ岳10:40/11:17 → 玉の窪小屋11:30 → 八合目水場12:00/25 → 山姥岩12:35 → 七合目避難小屋12:55/13:35  → 力水14:25/35 → 林道出合15:00 → コガラ15:30

  

 <10/10>


09:25   出発で〜す!
  


10:10  45分で林道は終了、沢の対岸に「登山道」の表示を見つけ、沢を横切り登山道に取り付きます。

10:35   取り付きから僅か25分でもう四合目、
この調子なら七合目避難小屋まで楽勝だわん!うっふっふ^^

登山道もごらんの通りふわふわ、適度な勾配なので歩きやすいです。



11:00  四合目半
一合ごとに25分と読んでいたけど、30分かけて登ってきたのにまだ四合目半…。
なんだか話が違うじょ〜〜計算が合わないよ〜〜って、泣き言をいっても始まらないのでここで大休止!!
そうそう、今日の行程は避難小屋までなので急ぐ必要はないのです。

四合目半には「力水」という水場があります。
水の勢いはイマイチだけど、木の樋を伝って冷たく美味しい水が流れています。山の水は有難いですね〜〜

美味しい力水をしこたま飲んで20分の大休止、のんびりした時間が過ぎてゆきます。

登山道で初めて植物に出会いましたよ!
名前はホソバツルツゲ「野生植物写真館」の宮本さんと、「山好き花好き」のkeitannさんに教えていただきました。
小さな小さなモチノキ科の常緑低木でツル状に地を這います。



それにしても、展望のない樹林帯は変化に乏しいので少し飽きてきますね!
でも、根気よく登れば確実に高度は上がっていく訳で…ボチボチですが頑張るしかありません。

下山される方もほとんどなく静かなものです。

6合目をすぎ、、、

12:50  本日のお宿(?)木曽駒ヶ岳七合目避難小屋に到着です。

さっそく中に入ってみます。
扉が開いていたので先客有りかと思いましたが、中には人の気配なし…
きちんと片付けられた小屋内には噂の薪ストーブ、燃料の薪、非常用の水、サンダル、救急セットなが用意されていています。
ここが避難小屋であることが信じられないほどの充実ぶりに驚きを隠せませんでした。

土間の隣に板の間があり、一階と二階にそれぞれ5〜6人、計10人ぐらいは宿泊できるスペースがあります。

二階部分、5〜6人は寝られそうですね!


私たちは二階にシュラフを広げ寝場所を確保、次は水を汲みに行かなかきゃ!水場はトラバースルートを約10分ほどの場所にあるそうな…
水汲みに行く準備をしていると、単独日帰りの男性が小屋に立ち寄りました。
私たちと同じくコガラから日帰りで茶臼、将棋頭、木曽駒ケ岳と周りBコースを下ってきた
健脚の男性は、「この水は8合目の水場からホースで引かれているのだからきっと飲めますよ!」
と力強い根拠のない(?)お墨付きを下さいました^^;
「そうだそうだ!!煮沸するわけだし問題なしだわ!!」と私たち…
そういう訳でハッキリ「飲用不可」と書かれているトイレの手洗い用の水を有りがたく恵んで頂きました。^^;
ちなみに、私たちお腹を壊すこともなく、翌日も元気に過ごすことができました。


それにしても、水場から引かれた綺麗な水がどうして「飲用不可」なのか理解できませんね〜




さてさて、寒くなってきたので楽しみにしていた薪ストーブのお世話になることにしましたよ!ところが、これがめちゃめちゃ大変、
薪を焚き付けるのは難しいのです。

私たちはスモーク状態になりながら薪ストーブと格闘!!今度こそ着火したかと期待するけれどいつの間にか消えてしまうの繰り返し。
最後の手段として、周辺に落ちている枯れ枝を拾い集め燃やしたところ、赤い炎がゆらぎ始めました。メデタシメデタシ
暖かくなった部屋で、ビールで乾杯 楽しい時間の始まりです。

別棟には洋式の水洗トイレがあります。(向かって左が夏用、右が冬季用です。)



結局、この日、その後はだれも来ることなく、私たち二人の貸切りでした。
とても快適で、有りがたく利用させていただきました。
ありがとうございました。

 <10月11日>

今日は、避難小屋に荷物を置き、身軽になって麦草岳〜木曽駒ヶ岳を目指します。

小屋のすぐ上が麦草岳への入り口となります。



いきなりの急登です。これがきつい



立ち枯れなのか、白い幹が目立つようになると周辺も明るくなり高度が上がってきたことが分かります。



あれが駒岩か…?ハイマツの向こうに巨岩が積み重なっているのが見えてきました。



目を転じると、木曽前岳と木曽駒ケ岳の真ん中に宝剣岳も見えてきました。

 

雲海に浮かぶ荘厳な御嶽山が目に入った時はなんだか感動でしたね、ウルウル…

2724m   麦草岳山頂


遠くに槍穂も見えていますが望遠レンズではないので小さくしか写りません。ちょっとトリミングしてみました。

上松Bコース方面と御嶽山、右は乗鞍岳

そして、これから向かう木曽前岳へと繋がる痩せ尾根。

 



麦草岳から木曽前岳までのルートは破線なのでちょっと心配だったのですが、それほど危険な箇所はないように感じます。
ただ、崩壊が進んでいるので注意して通過するは必要がありそうですが…。

 

滲みでた水がつららとなって垂れ下がっていたので、一本折って喉を潤わせていただきました。
なかなか美味でしたよ。。。



秋空に映える麦草岳を振り返る


こちらは ↓ 氷筍というのでしょうか?滴り落ちる水滴がどんどん上に成長していく珍しい現象でした。



気温は多分低いと思われますが、風がないので寒さは感じません。


木曽駒ヶ岳が見え隠れします。




 錆びた鎖がある岩場        麦草岳方面

 


手前は牙岩




壊れかかけた梯子を登り、牙岩を越えます。




牙岩の下りは慎重に…


ここは少し緊張しました!



↓  「どっちに行こうかな…」分岐にたたずむも〜りさん




木曽前岳と巻き道の分岐、玉ノ窪山荘まで木曽前岳経由で1時間、巻き道なら30分の行程。
正直言っておつかれモードの私は巻き道を行きたかったのですが、前岳に行きたそうなも〜りさん…
しゃ〜ない!!頑張って行きましょうか〜〜!!






木曽前岳までは45分です(木彫りの道標が味わい深いですね!)


草付きの急登をガシガシ登るも〜りさん!


一方、写真を撮るふりをして休んでばかりのワタシ…ま、いつものことでバレバレですけどね^^; 

 

おぉ〜〜上がってきましたよ!でも、ここは木曽前岳じゃなかった…

三の沢岳がど〜んと大きく聳えます。



木曽前岳はもう一息でした。



木曽前岳より木曽駒ヶ岳本山    バテバテだったけど分岐から35分で登ってきましたよ!!エライ!!

 宝剣岳

一旦 玉ノ窪山荘まで下りて木曽駒ヶ岳へと登ります。

玉ノ窪山荘はすでに小屋締めしたようで雨戸で閉ざされていました。
ここに九合目の標識あり、山頂まであと少し…

 

祠を通り過ぎ…木曽駒頂上小屋も素通りして… 





木曽駒ヶ岳山頂に着きました



宝剣岳と奥に見えているのは空木岳かな?



去年の夏歩いた、宝剣岳から伸びる三の沢岳への稜線がくっきり見えます 


今日は平日ですが、さすが木曽駒ヶ岳は人気が高いですね〜
これまで、ほとんど人に会わなかっただけに木曽駒山頂の賑わいが嬉しく感じます



暑くもなく寒くもないちょうどいい気温につい長居してしまいました。
展望もバッチリで自然と顔がほころびますね^^;

 

さて、賑やかな山頂にお別れして私たちは福島Bコースを下ることにします。
またまた、静かになります。

 



玉ノ窪山荘までは折り返しですが、ここから七合目避難小屋までは初めての道です。



登山道はとても歩きやすく整備が行き届いています。
木曽駒ケ岳はロープウェイで登る方が大半で、福島、上松を含めてこちらのコースを使う人は思った以上に少ないです。

例年ならこの周辺は赤や黄色の鮮やかな色に染まるのでしょうが、パッとしない今年の色づき、
それでも荒々しい岩、白い幹、褐色の葉が織り成す秋の彩りに思わず立ち止まって見入ってしまいます。
負け惜しみでなく、これはこれで本当に美しいのです!


 

木曽駒ヶ岳が遠くになりました。



山頂から九合目までは軽く下りてきたけれど、九合目〜八合目間は結構時間がかかりました。



【八合目】

八合目には水場があり、この水場から七合目避難小屋まで水が引かれています。

「トイレのために水を送っています…」???七合目では、この水をどうしてトイレ用に限定しているのでしょうか?
やっぱり納得できません…
   
もう、飲んじゃったし…ま、いっか^^;;

こんな足場の悪いへつりには手間をかけて木道と鎖が設えてあり、長い長いホースを伝って水が延々と流れています。


山姥岩

針葉樹が出てくると小屋も近いです。


12:55  七合目避難小屋に戻ってきました。



荷物の整理と小屋の清掃をして、13:35 下山開始です。 
本当にお世話になりました


登りでは気づかなかったけど雨宿りに適した面白い岩に感激したり…
登り同様、四合目半で大休止したり…



「昨日より紅葉が進んでいるね^^」と喜んだりしながら、下っていきます。
この日福島Bコースですれ違っのは単独の男性一人だけでした。



この沢を渡ればあとは林道をトコトコ下るだけ…


おぉ〜〜紅葉が綺麗!!来週あたりがピークかな〜〜

おしゃべりをしながら林道を歩くこと30分



登山口のコガラに戻ってきました。



千畳敷から登る木曽駒ヶ岳も素敵ですが、こちらのコースもオススメです。
麦草岳からの破線コースは崩落が進んでいるので注意が必要ですが、眺めは抜群でまた行きたくなります。

権兵衛トンネルの開通で木曽がうんと近くなり、健脚の方なら日帰りも可能な山域です。
今回は福島コースでしたが上松から登るのも良さそうですね!!

 

憧れのロンドンへ 2012年1月4日〜9日 ?

$
0
0

 

海外旅行など滅多にしない(できない)私ですが、正月明けの4日からロンドンとその近郊の村を駆け足で巡ってきました。
年末年始に長期の休暇が取れた娘(長女)との二人旅です。
とはいえ、海外旅行を思い立った時、格安では行きたい場所を選べる状況になく、第一候補のスペインは全く予約不能でした。
ネットであれこれ探しているた時、運良くヒースロー行きに空きを見つけ、めでたくゲットできたことから急遽ロンドン行きが決まりました。
せっかくイギリスに行くのなら日照時間が長くイングリッシュガーデンが美しい6月がいいけど…と、そんな贅沢を言ってる場合ではありません!!
外国語が不自由な私にとって娘の同行はこの上なく心丈夫ですから^^
忙しい娘のこと、このチャンスを逃したら次があるとは限らないので、季節はどうであれ憧れのイギリス行きを決めました。

1/4  成田空港 → ヒースロー空港 → ホテル → ロンドン市内観光とショッピング

1/5  ロンドン市内観光(バッキンガム宮殿、ウェストミンスター大聖堂、ウェストミンスター寺院、ビッグベン、 大英博物館など)   夜はミュージカル「CHICAGO」

1/6  ストーンヘンジ往復 ロンドン市内観光(ナショナルギャラリーなど、ショッピング)

1/7  コッツウォールズ観光 夜はミュージカル「マンマミーヤ」 

1/8   ロンドン市内観光(コベント・ガーデン周辺、ナイツ・ブリッジ)

1/9  成田着

 



1/4(水)  一日目

午後3時半頃ヒースロー空港に着くも、入国審査は長蛇の列…ヒースローエキスプレスでパティントン駅まで行き、
そこからタクシーでオックスフォードサーカス近くのホテルに着いたのは午後5時半、
すでに真っ暗でしたが、ランガムホテルにチェックインし、雨降るロンドン市街地に繰り出しました。

 

1/5(木)  ニ日目

ロンドンに来たからには観光スポットの王道を極めなきゃね^^;

と、いうわけで、まずはバッキンガム宮殿です。

ランガムホテルから最寄り駅「オックスフォードサーカス」までは徒歩で5分ほど、地下鉄でヴィクトリア駅まで行き、
バッキンガム宮殿を目指します。

 

 


ロンドンっ子は信号無視は当たり前!!歩行者は赤信号でも平気で渡ります。


リージェントストリートを走る二階建てバスはひっきりなしにやって来るので地下鉄を利用するより便利かもしれません。

 

ヴィクトリア駅からバッキンガムへ向かう途中でこんな光景を目にしました。↓


この馬車列はいったい何者??…あまり普通に通っていることにビックリ!!
バッキンガム宮殿では毎朝通っているのかしら?それにしても格調高いです。



【バッキンガム宮殿】

隣接するクィーンズ・ギャラリーは王室が所有するコレクションを公開しているそうですが、
生憎、コレクションの多くを外部持ち出しているので閉鎖とのこと、おみやげ品を売るショップのみがオープンしていました。早々に立ち去る

 

【ウェストミンスター大聖堂】


荘厳な大聖堂の内部は自由に見学でき、中では静かにミサが行われていました。

 

【ウェストミンスター寺院、北側入口】

 

【ウェストミンスター寺院、西側正面】
 

英国王室とかかわりの深いイギリス最大のゴシック建築のウエストミンスター寺院では、
入場料も16ポンド(2000円ほど)と少々お高めですが、
日本語オーデイオガイド付きです。
入場に際してバックの中身も丹念にチェックされました。
大聖堂とは違い、こちらは観光客でごった返しています。さすが人気のスポットです。

 

【ビッグベンと国会議事堂】

テムズ河沿いをゆっくり散策したかったのですが、急に天候が変わり強風に加え突然の雨、
とりあえず写真だけ撮って次なる目的地へ移動…

その場所とは、スローン・スクエアにあるレストラン「daylesford organic」

ここでランチと決めていたのですが、簡単に見つけられず住宅街をウロウロ…


ヒイラギナンテンに似た黄色い花


こちらはレンギョウかな…?

観光地じゃないけれど、こんな散策は最高に楽しいです^^

目的のお店は30分ほどでようやく見つけることができました。
気分もゆったりの超スローフード(?)なおしゃれなお店です。せっかちな日常を忘れさせるひとときでした。

さて、お次は世界のお宝が一堂に会する大英博物館です!!


【大英博物館】

広い広い博物館、ガイドブックに“必見”と紹介されている展示品から見て行きましょう!!

特設なのか入館すると目立つ場所に、葛飾北斎のコーナーがありました。

特設会場のネーミングはその名も“BIG WAVE” 
大波を描いた 「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」 など北斎の版画が紹介展示されていまいた。
「3.11」大震災と大津波に見舞われた日本を応援するためのコーナーのようでした。

エジプト、ギリシャ、ヨーロッパ、最上階の日本まで見て歩き、あぁ〜〜疲れた。


有名どころをひと周り、といっても極々一部ではありますが…外に出ると暗くなっていました。


 

あ”ぁ”〜〜一押しの「ロゼッタストーン」を見るのを忘れた!!ま、いいか!!と、後戻りする気力もないまま博物館を後にしました。

一旦ホテルに戻り、それからタクシーでギャリック・シアタまで移動。
楽しみにしていたミュージカル「CHICAGO」です。


                                      (翌日撮影)


チケットは娘が事前に予約していたのですんなり席に付き十分に楽しむことができました。

生演奏にキレのあるダンスと迫力ある歌声、どれをとっても感動ものです。
ただ他の観客と一緒に笑えないのが辛いとこですね〜^^;; 

「シカゴ」は以前、映画で観てたのですが、やはり生は最高ですね、本当に素晴らしかったですよ!!

 

ロンドンでは1月でもクリスマスイルミネーションが飾られています。

 

さて、明日は「ストーン・ヘンジ」の半日ツアーに参加します。

 

?に続きます。 

憧れのロンドンへ 2012年1月4日〜9日 ?

$
0
0

 

?からの続きです。



 1/6(金)   三日目 

今日は、ロンドンから西に約200km離れたストーンヘンジ(Stonehenge)へ行きます。
この日は日本語付きのツアーの催行日ではなかったため、地元GoldenToursの半日ツアーへの参加です。
集合場所はヴィクトリア駅近くのGoldenToursの事務所前、何の案内もないので(案内を確認できないまま)半信半疑で列に並びました。
バスに乗り込む直前にようやく予約をチェックしてもらえて一安心、ホッ!!

バスに乗る前にトイレを済ませたかったのですが、どこを探してもそれらしき場所は見つからず、
かといってトイレがあるヴィクトリア駅まで戻る時間はないので、ストーンヘンジに到着までの二時間
ひたすら“我慢”です。

二階建ての大型バスは様々な国の観光客で満席、車内はラジオの音楽が流れてているだけで、
無言のままいきなり出発、おぉ〜〜日本じゃありえん@@;

車は西へ西へ…広々とした牧草地の中をひた走ります。
波打つ緩やかな丘に群れる羊たち、イギリスの田園風景は北海道を思わせる素敵な風景です。
季節は冬なので、冬枯れの茶色の大地を想像していたのですが、牧草地は青々とした草の芽が育っていて緑一色でした。

トイレのことはすっかり忘れ、車窓の風景を楽しんでいると、二時間はあっという間で、
突然ストーンヘンジが目に飛び込んできました。

バスから下りて、思い思いに散策です。

【ストーンヘンジ】

横からだと円形になっているのが分かりにくいですね!


お昼近くですが、緯度が高いため影が長いですね〜


遠くで羊が牧草を食べているなど、のどかな風景がひろがります。

世界遺産「ストーンヘンジ」は何の目的で作られたのか未だに不明とのこと、何はともあれ、
お天気に恵まれよかったよかった!!

帰りのバスも、車窓の風景を楽しみながらなので飽きることはありませんでした。
冬だというのに高速道路沿いではエニシダのような黄色い花がずっと咲き誇っています。
じっくり見たいのでもっとゆっくり走ってと密かに願っていました。
が、願いも虚しく大型バスは高速ノンストップでひた走ります。


田舎からロンドンが近くなるにつれ、住宅の密度が高くなります。



それにしても、どこを切り取っても絵になる風景はさすがイギリスですね〜

午後 二時ごろにヴィクトリア駅まで戻ってきました。

 

【ナショナルギャラリー】

名だたる名画がひしめき合う美術館は、大混雑のナショナルギャラリー、この日は日本語のフロアーガイドが売り切れでした。

ま、それほど絵画に関心があるわけではないので、モネ、ゴッホ、ダ・ヴィンチなどを鑑賞してきました。

 【ナショナルギャラリー前の広場】

このあと、イタリアンレストランで夕食をとり、リージェンツ・パークまで行き、周辺のお店でショッピングしながらホテルまで歩いて帰りました。

 

1/7(土)   四日目

今日は早起きしてコッツウォルズにいきます。
マイバス主催の「コッツウォルズの4つの村をめぐるツアー」日本人のガイドさんが付きます。
このガイドさんは英国に渡って20年余りとのことですが、英国の歴史、風土から日常生活にいたるまで知識豊富で、
よどみのない説明は歴史映画の解説を聞いているようで、ただただ感心するばかりでした。

コッツウォルズ地方はロンドンから約二時間ほど、大小100余り村が点在する美しい場所です。
面積は100km×150kmほど、はちみつ色の石がで作られた家々はまるでお伽話に出てきそうです。
数ある村の中でこのツアーは青いマルで囲んだ4つの村を北から順に訪ねます。



残念だったのは、世界遺産の「ブレナム宮殿」が冬季閉鎖中で見学できなかったこと。


ブレナム宮殿(BLENHELM PALACE)

バスの中から門構えだけ写真に収めてきました。



コッツウォールズの最初の村「モートン・イン・マーシュ」に着きました。

【モートン・イン・マーシュ】

 
日本でもおなじみのツタバウンランが咲いていました。




民家の玄関に飾られた腰の高さまである大きなテラコッタが素敵です。


これはエリカかな…

う〜〜ん、モートン・イン・マーシュはちょっとイメージ違ったかな…もっと田舎の風景を想像していました。。。

二番目に訪れた村は、ストウ・オン・ザ・ウォルド 

【ストウ・オン・ザ・ウォルド】

【セント・ジェイムズ教会】


羊毛商人の寄付によって建てられたイギリス後期のゴシック様式の教会だそうです。 



石垣に生えた苔が美しい


そして、三番目に訪れた村は「リトル・ベニス」と呼ばれている一番人気の村、ボートン・オン・ザ・ウォーターです。 

【ボートン・オン・ザ・ウォーター】

 

 
    


こちらは「モデル・ビレッジ」で、実物の9分の1サイズで再現されたボートン・オン・ザ・ウォーターの町並み。

使われている石は本物で、植えられた木々も盆栽のように小さく仕立てられて実によく手入れされています。
ここまで忠実だと不思議な錯覚にとらわれます。

【Bourton-on-the-Water (モデル・ビレッジ)】 ↓

石の瓦も見事に再現されていて、「あぁ、この建物はあそこね!!」ってすぐに分かります。

大きさはこんな感じです。↓




さて、これからは本物です。



夏の最盛期なら人通りが絶えないという水路沿いの遊歩道ですが、今はとっても静かです。



ハンギングバスケットに植えられたパンジーは冬でも元気。

パンジーのほか、幾種類もの蔦やツルニチニチソウをさりげなく配したバスケットが石造りの壁に映えますね!!


水路には、200年以上前に作られた石橋が何本も架かっています。



地震のないイギリスではこんなに高い石塀でも倒れたりしないのでしょうね〜

最後は、坂の村バーフォードです。

【バーフォード】

この教会の名前はえ〜〜と…忘れました。。。↓



さて、夕暮れも近い午後三時、ツアー最後のお楽しみは「マーメード」というカフェでマフィンと紅茶でイギリス式ティーを頂きます。



暖かい紅茶とマフィンは思ったより美味しく何杯もおかわりしました。


帰りのバスは、土曜日だというのに渋滞もなくスムーズにロンドンに到着!早くに帰還できたので、
当日券でミュージカルを観ることに決定で〜す。



何を観ようかな…
ストーリーや音楽に馴染みがある「マンマ・ミーヤ」がいいかな?!!



格安ショップに行ってみるも「マンマ・ミーア」は売り切れとのこと。
(ショップに並んだのはもちろん娘です^^;)
正規料金一人67ポンドなら有りですが、あれこれ考え、なかなか決心がつきません。
でも、ここははるばるやって来たロンドンです。諦めたらきっと後悔するに違いない…
と、思い切って清水の舞台から飛び降りました(ちょっと大げさ^^;)
お陰様でなかなか良い席を確保できました。

最初に見た「CHICAGO」があまりにも迫力がありエネルギッシュで見応え十分だったことに比較すると、
やや落ちますが、
ソフィ役の娘も可愛かったし、母親のドナと友人の二人はとても息が合っていて面白かったです。
ABBAのヒット曲が次々に登場するので、十分に楽しむことができ、ステージと観客との一体感に圧倒されました。

う〜〜ん、やっぱり観てよかった

 

土曜日の夜、ピカデリー・サーカス(Piccadilly Circus)の「エロスの像」は待ち合わせの若者でいっぱいです。


日本でいえば、渋谷の「ハチ公前」といった場所でしょうか?

 

 
クリスマスイルミネーションは、どうやら昨日でお終いのようですね!!
片付けはまだですが点灯されていませんでした。



さて、長い一日が終わり、いよいよ明日は最終日となりました。
 

1/8(日)  5日目

 

いよいよ、今日の夜の便で帰ります。

最終日、どこを回ろうか…?地図を広げ、コベント・ガーデン(Covent Garden)に行くことに決めました。

かさばる一眼はスーツケースにしまいホテルで預かっていただくことにして、身軽なコンデジで出かけました。

まず、最初に行ってみたのが、ロイヤルオペラハウス

 

生前、パヴァロッティがインタビュー番組の中で「次はコベント・ガーデンで…」と答えていましたが、
オペラ界でコベント・ガーデンといえば、このロイヤルオペラハウスのことを指すのですね〜

バレエの 吉田都さんもここで活躍されていたとか…
NHK番組「プロフェッショナル仕事の流儀」だったかな…引退公演までの3か月を追った壮絶なプロ魂
DVD持っているからもう一回観てみようかな…

外観だけでも素敵です。


次は、コートールド・ギャラリーに行ってみます。
確か、サマセット・ハウス内にあるとか…

が…サマセット・ハウスはスケートリンクになっていてGalleryらしき建物が見つかりません。


【サマセット・ハウス中庭のスケートリンク】

周辺をウロウロ、、、、そして、やっと見つかりました。

なんと、サマセットハウスに入ってすぐ右手にありました。
もっと大きな門構えを想像していたのでつい見逃していたようです。

コートールド・ギャラリーはそれほど大きな美術館ではありませんが、ゴッホ、ピカソ、モネ、マネ、ルノワール、ドガ、ゴーギャン、セザンヌなど有名な絵がズラリと並び
絵にあまり関心のない私でも興味をそそられます。
しかも、ゆったり静かに鑑賞できるので、とても優雅な気分に浸ることできます。

【コートールド・ギャラリー】

コートールド美術館は絵画好きにはたまらないでしょうね〜こんなすごい絵画を混雑なく鑑賞できることに
驚きを隠せませんでした!!

 

コベント・ガーデンはアップルマーケット、ジュビリーマーケットなどの古びた小さな出店がひしめきあう面白い場所です。

オードリー・ヘプバーンの「マイフェア・レデイ」の舞台となった場所では…

美人歌手が、オペラ「蝶々夫人」のアリアを歌っていました。


たまたま目にしたこの方は、Seijya-Knight という歌手で、
ワールドカップの舞台で国歌をうたったことある実力派の歌手だったようです。
CD売っていたので買っておけばよかった、残念…

そんなこんなで、後ろ髪を引かれながら駅に向かっていると、今度はストリートパフォーマンスがズラリ。

 

 

いつまで見ていても飽きない面白い街です。

その後、ナイツ・ブリッジ(Knights Bridge)に移動、ハロッズで買い物をしてホテルに戻り、空港へと向かいました。

お世話になった ランガム・ホテル(Langham Hotel)

あっという間に終わってしまったイギリスの旅、バースに行けなかったのが心残りだし、コッツウォルズも他の村も巡ってみたかった…
ロンドンの街ももっともっと見学したかったな!!

娘よ、また連れていってね^^




 

イヌノフグリ 《犬の陰嚢》 2012年2月4日

$
0
0

 

2月4日(土)は厳しかった寒さが一気に緩み、暖かい日差しを感じることができました。
しかし、今年の寒さは記録的なもの、植物たちの目覚めはまだ先のことだろうと期待することなく野川公園を訪れてみました。
自生ではないけれど、セツブンソウもちょっぴり気になるし…
そこで、なんと咲き始めたばかりのイヌノフグリに出会うことができました。
待ちに待った“初めまして”の出会いです。

この花を探し始めて何年が経ったでしょうか…?

古い石垣の隙間など目を凝らすのがここ数年の習慣になっていました。

それでも願いが叶うことはなかったのですが、今年は早々に見つけることができて嬉しさでいっぱいです^^V

それにしてもその小ささといったら想像以上です。花径は2〜3ミリほどしかありません。
これじゃあ歩きながら見つけるのは至難の業ですね!


イヌノフグリ

咲いていたのはまだ2輪ほどですが、蕾がたくさんあったので、日を改めて再訪したですね!


例年ならいち早く咲く始めるオオイヌノフグリも、今年は寒さの影響で遅れ気味、まだポツポツでした

どこにでも咲くオオイヌノフグリですが、こちらも寒さに耐えて咲くブルーの瞳が健気で可愛いですね!!

 

野川公園 2012年2月22日

$
0
0


前回訪れた野川公園のセツブンソウは、早起きさんが一輪だけでしたが、あれから18日が経過したのでずいぶん咲き進んでいました。

三箇所に半畳ほどの小さなスペース、それぞれに開花時期が違っていて一番早く咲き始めた中央はすでに終盤、

雪のように白く見える花弁(萼片)は、やや傷み始めていました。




                                      【PENTAX K7】

 


一番見頃だったのは入り口から一番近いこちらのスペース、咲きはじめの初々しい姿が愛らしいです。

 


                               

 


                                    【PENTAX K7】

 

近くではアオイスミレが今まさに開く準備をしているところでした。。

 

小さなタネツケバナも…



ユーモラスな顔のホトケノザが春が近いことを教えてくれました。

 

この小さな花は、コハコベかな…?


                          【PENTAX K7 50mm】


満開を期待したイヌノフグリは、残念ながら陽の光が足りずに僅かに開いただけでした。

後回しにしていたオオイヌノフグリ、あっと言う間に陽が陰り、気がつけばぱっちり開いた花はほとんどなくなり焦りました
やっと探した一輪をアップで撮ってみました。


春の訪れが待ち遠しいですね!

 

PENTAX K7にシグマの50mmマクロを、CANON Eos X2にタムロン90mmマクロを付けています。



 

早春の裏高尾 2012年3月12日(月)

$
0
0

キクザキイチゲ 

 

この時期になると一度は訪れたくなる裏高尾、
春の訪れが遅かった昨年でも2月下旬にはポツポツ咲き始めていたハナネコさん。
今年は例年になく寒い日が続くのでお目覚めはさらに遅れているようですが、
時はもう3月も中旬、そろそろ咲き始めているはずです。

12日、急に思い立って車を走らせました。裏高尾へは何度も来ているのですが、
車で乗り入れたのは初めてのこと、
到着するなりまずビックリしたのは、平日だというのに駐車スペースはほぼ満車、
それでもなんとか狭いスペースを見つけて無理やり押し込むことに成功!!身支度を整えて目的の場所へと移動。

うふふ、咲いてる咲いてる…ハナネコノメさん

 

   

 


【ハナネコノメ】


満開には程遠いものの咲き始めの可愛いハナネコさんに会えて満足満足!!

二度目のビックリは、ここで「たけさんの山あるき」のたけさんとバッタリ!!見覚えのある顔だけど瞬時には見分けがつかず
錆びついた私の脳は「あれ、この人知ってる…誰だったかな…有名な植物写真家さんそれとも芸能人??う〜〜ん…」とゆっくり回転、ようやく回路が繋がった時「たけさ〜ん!」と叫んでいました!

三年ぶりの再会に嬉しいやら恥ずかしいやら…

花好きのたけさん、貴重な休暇を利用しての裏高尾訪問、
しかし健脚な彼が花見だけでこの地に来ることは珍しく、山歩きとセットにしなかったことは、
やはり、物足りなかったらしい…

思えば、高尾がこれほど魅力あふれる山だと気づかせてくれ、
私が7年ほど前から毎年裏高尾を訪問するようになったのは、たけさんの影響かもしれない。

最近の裏高尾は、急激に訪問者が増え、昨年からついに対岸での植物観察はできなくなったけれど、
踏み固めなどで植生に変化が起きているらしいので、仕方ないことだと思う。

ハナネコノメの他にも早春の花々が咲き始めていました。 


【コチャルメルソウ】

 


【ユリワサビ】

 


【ヤマネコノメソウ】

 
【ヨゴレネコノメ】


【キクザキイチゲ】

 


【アズマイチゲ】


たけさんに別れを告げて小下沢を向かう!

道路沿いでオオイヌノフグリがブルーの絨毯を広げていた。


【オオイヌノフグリ】

小下沢をゆっくり歩きアオイスミレを探すも見つけることはできなかった。

日影沢で写真撮影していた男性から咲いている場所を丁寧に教えていただいたのに…ショック!!

代わりにタチツボスミレを見つけ、ま、いっか〜〜


【タチツボスミレ】

 

毎年恒例の春探し、アオイスミレを見つけることができなかったけれど、思いがけずたけさんにバッタリでき楽しい一日となりました。
寒かった冬もようやく終り、来週からはこの時期らしい穏やかで暖かい日差しを感じることができるそうな…
待ちに待ったスミレシーズンももう間近ですね!!



ミチノクフクジュソウ《陸奥福寿草》 2012年3月15日

$
0
0

 

早春を代表する花にフクジュソウがありますが、このフクジュソウは下の4つの種類に分類されているのだそうです。
キタミフクジュソウ シコクフクジュソウ ミチノクフクジュソウフクジュソウ

分布域が限定されるキタミとシコクは別として、ミチノクフクジュソとフクジュソウは東北から九州にかけて広く咲いているとのこと。

ならば、いちどその違いを見てみたいものと考えはじめて三年の歳月が流れました。きっかけはこちらのブログ
「みかんの花日記」です。

そろそろ咲き始めているとの情報をキャッチし、長野県南部まで車を走らせました。
平日早朝の中央道は上りに渋滞があるものの、下りはスムーズで予定時刻より早めに現地到着です。

これが噂のミチノクフクジュソウかぁ… 

と、辺りを見回しても展開しているものはほとんどありません!!

例年に比べ今年は開花が遅れており花数は少なめ、その上、あまりに早く到着したため暖かい太陽に向かって
咲くフクジュソウはまだ十分に開ききっていないので、時間をおいて出なおすことにしました。

近くのザゼンソウ園を見学後、戻ってみると、おぉ、開いていますよ^^

 

 

一般的なフクジュソウとの違いは…え〜〜っと、
付け焼刃で頭に叩きこんできた知識によりますと、

1.萼片の長さが花弁より短く半分かそれより少し長い程度
2.花弁の裏が赤味を帯びている
3.黄色の花色はレモンイエローに近い
4.茎がストローみたいに中空である(切ることができないので、これは確認できませんね^^;)
5. 花弁が水平に開く 、などなど…



日射しがまだ足りないため、水平に開く様子は見て取れないけど、確かに花色がより黄色く感じます。
同行した夫に言わせると、上品な色合いだそうです。

そして…確かに萼片が短めです。

 だいぶ開いてきました…
花弁はフクジュソウより先っぽが尖っているように感じました。

 



運が良ければ遠くに雪を被った南アルプスが望めるはずなのですが、今日はあいにく霞んでいるようです。

一面が黄色く染まる見頃は下旬ごろでしょうか?

たくさんの蕾たちが枯れ草の中で待機中でした。

 にわかじこみの知識では、明確な違いを確認するには至りませんでしたが、
春の日射しを受けて咲きほころぶミチノクフクジュソウはただただ美しいと感激でした!!

 

フクジュソウを楽しんだ後、アズマイチゲ、アオイスミレ、カイコバイモなどが咲く場所に立ち寄りました。
 

 


アズマイチゲ


アオイスミレ 

 


カイコバイモ

 


カイコバイモ

 

この春はなかなか暖かさを感じることができませんが、うららかな春はもうそこまで来ているようですね!!

ヒロハノアマナ《広葉の甘菜》 2012年3月19日

$
0
0

 東京都清瀬市ではおなじみのカタクリが開花する少し前にヒロハノアマナが咲きはじめます。

毎年会いに行くヒロハノアマナですが、
昨年は、震災の影響で気持ちに余裕がなくヒロハノアマナのことはすっかり忘れていまいた。
きっと雑木林のあちこちで愛らしい姿を見せていたことでしょうね。

可憐なヒロハノアマナは、雑木林の中で一番の早起きさん、のハズですが…

二年ぶりに訪れた3月19日、中里緑地保全地域で咲いていたのはニ輪だけ。
「清瀬の自然を守る会」の方にお話を伺うと、ヒロハノアマナもカタクリも今年はかなり遅れているとのこと、
今月末から予定している「カタクリ祭り」もご心配の様子でした。

ちょっぴり気落ちしながら、その後、別の場所へ行ってみました。

少し移動しただけなのに、こちらはだいぶ咲き進んでいましたよ!!

条件はあまり変わらないように思えたのですが、こちらのは日当たりが良いのでしょうね〜 


ヒロハノアマナ 



アオイスミレやヤマエンゴサクの葉っぱの間からヒロハノアマナの可愛い蕾が…

 

アオイスミレもだいぶ多くなりました!!


アオイスミレ


アオイスミレ

 

2012年の「カタクリまつり」は3月31日から開催されるとのことです。
 

高尾にスミレシーズン到来!! 2012年3月27日

$
0
0

ヒメスミレ 

 

 

いよいよ待ちに待ったスミレの季節がやってきました!

3月27日に見られたスミレは4種類、まず、日当たりの良い車道の片隅でノジスミレを見つけました。
車が途切れたことを確認し、道路に膝をついて息を殺してシャッターチャンスを待ちます。
だけど、スミレちゃんは風を受けて小刻みに揺れるのでうまくいきません!

そのうち数台の車がゆっくりと通過…変な体制のおばさんは行き倒れに間違われたかもしれませんね^^;

二段階に拡大できる画像が含まれています。よかったらクリックしてみてね^^


                                                ノジスミレ

二週間前はさっぱりだったアオイスミレですが、さすがに3月も下旬となり、
今を盛りと咲き誇っていました。


                                                 アオイスミレ


意外に少ないのがタチツボスミレ、今年はあまり見かけません…


                         タチツボスミレ

最後はヒメスミレ、 裏高尾ではかなり有名なスポットらしいですね!
民家の石垣のヒメスミレは栄養豊富なのかヒメにしては大ぶりの美人さんでした。濃い紫がきれいです。


                                                 ヒメスミレ


                             ヒメスミレ

 
小下沢の岩陰でニリンソウがひっそりと花を開いていました。

                                             ニリンソウ

 
                        ニリンソウ

 

この季節、外せないのはやはりこの花!! 
小下沢のハナネコさんはうっすらと紅をさしていました。


                          ハナネコノメ

 

 
                        ハナネコノメ

  


                      ハナネコノメ

 
                                              ハナネコノメ

 

ツルネコノメソウは飛沫がかかりそうな水辺で目立たない花を咲かせています。


                       ツルネコノメソウ


                                 ツルネコノメソウ          

 

もう一つネコノメさんは気の毒な名前のヨゴレネコノメ 


                                     ヨゴレネコノメ

  
                                             ヨゴレネコノメ

 

ヤマルリソウは株はたくさんあるのですが、花を付けているものが見つかりません…
じっくり探しながら歩いていたらようやく見つかりました!!


                                        ヤマルリソウ

 

 
                      ヤマルリソウ

 

アズマイチゲが春の日射しを受け、しっかり花開いていました。
これだけバッチリ開花しいると嬉しいものですね!


                      アスマイチゲ

 

 


                       アズマイチゲ

 

 

木下沢梅園の梅は記録的な遅さです!
この週末(3/31、4/1)に開放するそうですが、ちゃんと咲くのかな…?
桜と同じ時期になったりしてね^^;



この他に見られた花は、ユリワサビ、セントウソウ、ヤマネコノメソウ、コチャルメルソウ、オオイヌノフグリなどです。

しばらくは高尾通いが続きます…

 

 

裏高尾散策 2012年4月1日 & 3月29日

$
0
0

 

4月1日(日)は、ある植物観察会に初参加させていただきました。
前日は大荒れの天候でしたが、当日は少々風が冷たいものの太陽の光が眩しい絶好の観察日和となりました。

3月は12日、27日、29日と裏高尾を散策しているのであまり変化はないだろうと考えていたのですが、
この時季は日一日と開花が進むようで、三日前には全く見かけなかった花が咲いていたり、初見の花に出会えたりと、収穫の多い一日でした。




アオイスミレ

一瞬、ヒメスミレかと思いました^^;まだまだ修行が足りません!! ↓


 <ノジスミレ>

石垣のヒメスミレはまた増えていましたよ!


<ヒメスミレ>

 こちらはふっくら可愛いコスミレです。 ↓  


<コスミレ>

ナガバノスミレサイシンが目立ってきましたね!葉が艷やかでフレッシュです。 ↓ 


<ナガバノスミレサイシン>

初見のオニシバリは沈丁花の仲間、とっさに佐渡で出会ったナニワズに似てると思いましたが
同じジンチョウゲ科なので納得です。 ↓


<オニシバリ(鬼縛り)>
 

今回の収穫は、小さな小さなヒメニラに出会えこと。まだ蕾なのが少々残念ではありますが、
注意していても見つけることができない極小サイズにビックリでした。
開花していても自力で見つけることは困難かと…^^; 

 
<ヒメニラ>

落ち葉を掻き分けるとカントウミヤマカタバミが顔をだしました。


<カントウミヤマカタバミ >


<カントウミヤマカタバミ>

キバナノアマナの存在感は絶大で、皆さん順番でカメラを向けていました。

 



<キバナノアマナ>

 ヤマエンゴサクもだいぶ増えてきました!


<ヤマエンゴサク>


タカオスミレが一輪だけ咲いていましたよ!

<タカオスミレ>



<カテンソウ>

 





ついでに(?)3月29日に出会った花たちもアップしちゃいます!


今年はきれいに開いたアズマイチゲにたくさん出会えてご機嫌^^ 


<アズマイチゲ>

こちらはキクザキイチゲ、この個体は萼片がほんのりピンクに染まっています。


<キクザキイチゲ>


キバナノアマナは風で揺れるし、好き勝手あちこちの方向を向いているので、写真は難しいです^^; 


<キバナノアマナ>

 

 コスミレの首飾り(?)ちょうど見頃でした!!


<コスミレ>

しつこく石垣のスミレ


<ヒメスミレ>

ユリワサビの白はこの季節よく目立ちますが、ついスルーしがち…ちょっとカメラを向けてみました。


<ユリワサビ>

さりげなく自己主張していたのでこちらにもカメラを向けてみました^^;


<コハコベ>

この日は高尾駅を起点に、蛇滝コースを登りいろはの森を下り、午後二時ごろ日影沢に下りてくると、
NHKの方がハナネコノメやニリンソウを撮影しているところでした。
その後、小仏川沿いの梅林で再び遭遇、お話を伺うと「小さな旅」で高尾を取り上げるとのこと、放送は4月15日(日)なので是非見て欲しいとのことでした。“うんうん^^見ますとも”


ヒナスミレ、エイザンスミレ、トウゴクサバノオなどが咲き出したら、また高尾に行かなきゃ!!

 

南高尾山稜を歩く  2012年4月5日

$
0
0

大好きなヒナスミレが咲き始めたとの情報に、どうにも我慢ができず早速出かけることにしました。
南高尾とはあまり縁がなくて、これまでに一度しか歩いたことがありませんでした。
前回は、高尾山口〜高尾山〜城山〜大垂水峠〜草戸山〜高尾山口に戻ってくるルートでしたが、途中で転倒し膝に怪我をこともあり、かなり疲れました。
“南高尾はしんどい…”そんな記憶が私の頭の中に残っていて何となく遠ざけていましたが、
可愛いヒナスミレの魅力には勝てません!!

今回は、城山カタクリの里から歩き出し、中沢峠までで折り返すプラン。
先日、はなねこさんが歩いたコースの真似っ子です^^;

橋本駅北口から「カタクリの里」への臨時バスに乗ります。
せっかくだからカタクリの里をちょこっとだけ覗いてみることにします。

ここへは何回か来ているのですが、こんなところにアズマシロカネソウが咲いていることは知りませんでした。
日本海側に咲く花なので、自生ではないと思われますが、水路沿いの環境が合っているのかとても元気に育っていました。

クリックで拡大します。

【アズマシロカネソウ】

常々会いたいと願っているアズマシロカネソウなので、 カタクリより興味津津、靴が濡れるのもかまわず登山靴のまま水路に入り、下向きに咲く花を狙ってみたのですが、うまく撮れませんでした^^;

  

 今度は、自然の中で自生の花と出会ってみたいものです。

 

 コシノコバイモもまた自生種には出会ったことがなく、こちらも憧れている花です。

このカタクリの里には、色とりどりのミスミソウやキクザキイチゲ、
アズマイチゲ、イワウチワなどが植えられています。

 【コシノコバイモ】


【クロモジ】


満開のカタクリを撮影するため園内は大勢のカメラマンが押し寄せていました。


【カタクリ】


あれ、このカタクリさん ↓ 葉に斑がありませんね〜以前、佐渡に咲き乱れていたカタクリに似ています。↓



白花もありました!!
黄花カタクリはまだ硬い蕾だったのであと一週間ぐらい先のようです。

さて、大混雑のカタクリの里は早々に切り上げて、本命の南高尾を歩くことにします。

 宝泉寺横の登山道に入るとナガバノスミレサイシンがお出迎えです。
ナガバノスミレサイシンは今が真っ盛りで至る所に群生しています。

【 シロバナナガバノスミレサイシン】


【ニオイタチツボスミレ】



【金乃比羅宮からの眺め】


【センボンヤリ】



小さな祠の【航空神社】



【キジムシロ】



城山湖を見下ろす休憩舎



【オカスミレ】


【エイザンスミレ】


エイザンスミレの横に白いスミレが…ヒゴスミレかと思いましたが、葉の基部は三裂なので
どうやらヒゴではなさそうです!
それにしても、この種のスミレの同定はいつも悩まされますね!!

【シロバナエゾスミレ】


【アカネスミレ】

 そして、今回はこの娘さんに会いにやってきましたよ!

【ヒナスミレ】

 やはり、プリンセスは何とも言えず可愛いですね!




見逃したスミレもいくつかあるけれど、何といってもピンクのお姫様に会えたので、まずまずの収穫かな。。。

中沢峠で引き返し、戻りはすべて巻き道を利用、それが良かったみたい…

三沢峠手前まで戻り、梅の木平方面へと下ることにしました。

薄暗い林道を下り、「高尾グリーンビレッジ」の建物を左手に見てずんずん下っていくと、「うかい竹亭」の落ち着いたたたずまいとお琴の音色が聞こえてきました。
そして、うかい竹亭の北側斜面を見てびっくり!!
そこは、まさにカタクリの群生地となっていて思わず目を見張りました!!

カタクリの他に、ヤマエンゴサク、フキノトウ、アズマイチゲなどの花々が咲き乱れていました。
地図で確認すると「小坂政吉邸」と記されています。
以前、知り合いから南高尾に有名なカタクリの群生地があり、カタクリの後はヤマブキソウが咲き乱れる場所がありことを聞かされていました。
まさにここがその場所のようです。

普通の民家みたいだし、たぶん中に入ることはできないだろうと、後ろ髪を引かれながら
通りすぎようとしたら、何と、見学コースが設けられているらしいのです。
さっそく協力金として一人200円をずつ入れ、見せていただきました。


かたくりの里ほどの規模ではないけれど、自然な感じがとても素敵です。

地主さんのご好意で開放されたこの場所でも、カタクリやフキノトウの盗掘が絶えず、このままでは閉鎖せざるを得なくなると書かれていました。
こんなところにも不心得者がいるのですね〜

 

 【ヤマエンゴザク】

 

予期せぬカタクリの群生に出会え、とても得した気分になりました!



梅の木平から高尾山口に通じる国道20号線の案内川沿いのアブラチャンの黄色がきれいでした。
まだ咲き始めで、どちらかといえば、渋めの黄色なのでダンコウバイのような華やかさはありませんが、
爽やかな沢音とマッチして春らしい素敵な風景を作り上げていました。

 



この日歩いた距離は14kmあまり、脚力が衰えているので夏山に向けて少しずつ鍛えなきゃなりませんね!!

 

カタクリに始まりカタクリで締めくくった南高尾の山歩き、
次回はヤマブキソウの黄色で染め上がった斜面を見てみたいですね!!

 

 

Viewing all 227 articles
Browse latest View live