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白馬岳〜朝日岳縦走 【北アルプス】<その1>2011年8月11日〜13日

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花好きにはたまらない北アルプス屈指の花のプロムナード「白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳」の縦走路を歩いてきました。
行きたい山は数知れずあるのですが、このコースは諸々の事情からなかなか実現できないものの一つでした。

昨年7月も三国境から北側を眺め、来年こそはと固く心に決めていました!!

ところが、今年は蓮華温泉へ通じる林道が土砂崩れのため通行止めとなっており、
蓮華温泉を起点とする周回コースは諦めざるをえませんでした。

来年以降に変更するのか、又は、車の回収は面倒になるけれど大雪渓か栂池経由にするかを考えあぐねている時、
工事が予定より早目に完了し、8月5日より通行可能になったことを朝日小屋のHPで知りました。
なんと、タイミングのよいことでしょう!!
そうと決まれば、迷うことなく蓮華温泉駐車場で前泊(車中泊)を決めました。



前日(10日)の夕刻に 自宅を出発。 交代で運転し 蓮華温泉駐車場に着いたのが深夜11時、
明日の登山に備えてすぐに就寝予定だったのですが、ここで事件が起きました…

実は、数日前 に、11年乗ったアコードワゴンにサヨナラし、新しいセレナに乗り換えて後、初の遠出でした。

蓮華温泉駐車場に着いて、さあ、寝ようとした時、車の赤い警告(?)ランプがチカチカと点滅しているのです。
半ドアなのか、エンジンに不具合が起きているのかと不安は尽きず、
早く消さないとバッテリーが上がってしまうと、アタフタ、
しかし、あれこれ操作しても警告ランプは相変わらずの点滅が続いています、、、、、、

格闘すること約一時間、ようやく原因がわかりました。
説明書によると、どうやらイモビライザーが原因だったようで
「エンジンON以外の時に点滅します」と書かれています。
う〜〜ん、なんかねぇ〜不親切な説明っていうか、いまひとつ納得できません
補足として、「LEDは微電力なのでバッテリーの心配いりません」とか何とか書いていると安心できるのですが…
このまま 三日間放置してだいじょうぶなのかと、心配は尽きません。
余計なことが気になり、あまり眠れないまま朝を迎えました。

翌朝、同じセレナの持ち主を見つけ、イモビライザーのことを伺い、点滅していても全く心配ないことを知り、
一安心、これで心置きなく山に向かうことができます。

ふぅ〜〜やれやれ、、、

このチカチカ、駐車中はこれまでも常に点滅していたようですが、
車のエンジンを切ったら車内にとどまるこはないので気づかずにいました。
いやはや、余計な騒動でお休み中の周りの方々にもご迷惑をおかけしたかもしれません!!

さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ白馬岳に向けて出発です。


【コース】
<8/11>蓮華温泉05:50→  天狗の庭07:40/50 → 白馬大池08:55/09:20 → 小蓮華岳11:15/30 → 三国境12:05/10 → 白馬岳山頂13:10/05 → 白馬山荘13:25 
【行動時間:7時間35分(休憩含む)】

<8/12>白馬山荘05:25 → 白馬岳05:40/45 → 三国境06:20 → 鉢ヶ岳巻き道お花畑07:05/20 → 雪倉避難小屋08:10/30 → 雪倉岳09:05/20 → 途中で20分の大休止 →燕平11:35 → 水平動分岐12:10/20 → 朝日小屋13:45
【行動時間:8時間20分(休憩含む)】

<8/13>朝日小屋05:15 → 朝日岳06:10 → 吹上のコル06:50 → 五輪の森08:15 → 花園三角点09:10 → 白高地沢徒渉点(本橋)10:10/30 → 瀬戸川11:15/25 → 兵馬ノ平11:55/12:00 → 蓮華温泉駐車場12:50
【行動時間:7時間35分(休憩含む)】

8月11日(木)

 
青空が見えていますね!
でも、未明から吹き始めた風は車体を揺らすほどだったので、稜線はもっともっとすごい風が吹いているかもしれません。


 05:50  駐車場から100mほどで蓮華温泉。この裏手からすぐに登山道に入ります。

 


樹林帯なのに風が通り、下界では考えられないひんやりした空気が心地く、歩みも軽やかです♪



オタカラコウ



エゾアジサイ



ソバナ



ハクサンオミナエシ


初っ端から色々な花たちに会え、これから先の行程がますます楽しみ


登山口から一時間ほど登った辺りから下山者とすれ違うようになりました。
大池を早出された方々でしょうか…



米粒ほどの小さなラン、南アの光岳に登った折に出会って以来のこと、薄暗い樹林帯で見ることができました。


アリドオシラン




シモツケソウ



オニアザミ


ミヤマコゴメグサ



オヤマソバ


07:40   天狗の庭

 

 タカネアオヤギソウ

 

 

天狗の庭からの展望

ミヤマホツツジ




オオバミゾホオズキ



モミジカラマツ


一面のモミジカラマツ、すごい群落です。


コバノイチヤクソウ
 
イチヤクソウは登山口からずっと咲き続いています。

 

そして、蓮華温泉を出発して約三時間で白馬大池です。

 白馬大池周辺はチングルマの海



雪解けの具合によって、チングルマは真っ盛りの場所と、すでに果穂となった場所とに分かれていました。

 

これほどのチングルマを目にしたのは、秋田駒以来かも…ほんとに凄い!!
 

ハクサンコザクラ


遠くにはハクサンコザクラの大群落も…



 

ヒオウギアヤメ




ムカゴトラノオ



ツガザクラ



アオノツガザクラ


オオツガザクラ

近づくことができないので確認できませんでしたが、↑ はツガザクラとアオノツガザクラとの雑種、
オオツガザクラかと思われます。


アオノツガザクラとコイワカガミ


エゾシオガマ

イワイチョウ


タカネヨモギ



ここで、嬉しい発見が…
昨年、鑓温泉コースで見逃していたヒメウメバチソウが群生していました。

ヒメウメバチソウ


直径1cmほどの小さい花です。



ミヤマコゴメグサ

タカネニガナ



白馬大池から白馬岳のルートは昨年7月にも下ったのですが、その時もリンネソウを沢山見ることができました。、
今回も可愛らしいリンネソウに会うことができて嬉しい限りです。

リンネソウ

 

秋の気配を感じるトウヤクリンドウが咲き始めていました。

トウヤクリンドウ



小蓮華岳への道



カンチコウゾリナ




ミヤマアキノキリンソウ


イワギキョウ



 こちらは、チシマギキョウです。

ホソバツメクサ



タカネナデシコの豪華なブーケ
 

 ウメバチソウ



オヤマソバ



タカネトウウチソウ




タカネナデシコ

ミヤマアズマギク


左手に白馬大雪渓が見えていますが上部はガスに覆われています。

ウサギギク

ヤマハハコ

ミヤマアキノキリンソウとイワギキョウ


稜線はお花が多く、楽しみながらゆっくり登ります。


小蓮華まであと一登り

 

ハクサンフウロ

 

クロトウヒレンの蕾



小蓮華を越えると、ものすごい強風に向かって歩くことになります。
風を避けて一旦、小蓮華の手前に戻り大休止しました。



白馬大池を振り返る 


こんなに良いお天気なのに 風によって体温が奪われ、寒く感じます。
耳がジンジンと痛いのでレインウェアーのフードを被り、ジッパーを最大限まで引き上げても体が震えるほど。

暑さ対策を考え、ペットボトルやゼリーを冷凍してきたのですが、そんなものよりテルモスに入れた温かい飲み物が有り難いです。


カライトソウ
 


向かい風を受けて三国境へと…



三国境、雪倉岳方面はガスの中です。



一瞬、鉢ヶ岳が姿を現しました。明日はあそこを歩くのだと考えると嬉しさがこみあげてきます!


今日は、三国境を左に折れて白馬山荘まで。

クロトウヒレン

 ミヤマクワガタ


イワオトギリ


ヨツバシオガマ


ミヤマアズマギク


タカネシオガマ


イブキジャコウソウ

 白馬岳へ




タカネシオガマ、丸い緑の葉はウラシマツツジ



白馬山頂


今回、印象に残ったのは若者が多かったこと。縦走路でも、若いカップルやグループを沢山見かけました。
若い方々を見かけるとこちらも嬉しくなり山も華やぎますね〜

 

シコタンハコベ

ミヤマアキノキリンソウ



白馬岳を振り返る

チシマギキョウ、イワオウギなどが咲き乱れています。


白馬山荘

 

13:25  白馬山荘に到着しました。

白馬山荘は1000人も収容できる巨大な山荘ですが、この時期はいつも混み合っていると聞きます。
でも、今日は余裕です。
私たちは、一号館中二階、20人ほどの部屋を案内されました。

中央に通路があり両サイドに布団が敷かれている部屋で、通路に荷物を置けるので便利です。

少々、湿っぽく重たい布団ですが、一枚の布団にひとりずつ寝ることができるのは有り難いですね!

夕食は5時45分から、今夜のメニューはとんかつでした。

いつものことながら、山小屋での眠りは浅いですが、横になっていれば疲れもとれるはず。
焦らず、ひたすら朝が来るのを待ちます…

 

 


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