そろそろ咲き始めている頃かな…
11月の声が聞こえてくるとソナレセンブリのことが気になります…
昨年は、この花を求め往復8時間もかけて伊豆まで出かけたのにも見つけることができませんでした!
一度目は、調査が甘かったので仕方がないとして、
二度目は絶対に自信があったのに、探す場所がほんの少しずれていたため空振りに終わり
ひどく落胆してしまいました。
けれど、この時はソナレセンブリは見つけることは出来なかったけれど、あちこち歩きまわり
それまで縁のなかった海岸の花々の美しさに触れることができたことで、
それはそれで収穫アリといえるのかもしれません。
あれから一年…
今年こそは何としても愛らしいソナレセンブリに出会ってみたい…
その思いは秋の深まりとともに募るばかり、10月下旬に咲きはじめたとの情報を入手したので、
早速、11月1日を決行の日としました。
はたして…
そこには咲きはじめたばかりの愛らしい花が星屑のように散らばっているのでした。
何と美しい…「咲いててくれて有り難う!」と、心から感謝の言葉かけずにはいられませんでした。
三度目の正直でようやく出会えたソナレセンブリ
その場所は昨年必死で探した場所と眼と鼻の先でした。
【ソナレセンブリ】
まず最初に見つけたのがこの株、花弁を走る紫色の筋が目立ちます。
これまでに見たセンブリの仲間とは趣が違い、高山植物のようにも見えます。
コロンとした肉厚の葉が地を這うように広がっています。
場所を数百メートル移動してみました。
こちらの地点のものは、株は大きいものの全体的に花も葉も小ぶりで色も淡いように感じました。
大きな株なので咲きそろったら見事でしょうね〜
やや時季が早すぎたらしく蕾が多かったのですが、念願のソナレセンブリに会えて満足の一日でした。
ソナレセンブリ (磯馴千振)
海岸の崖など風衝地に生える一年草、全体に光沢がある。
茎は基部からよく分枝して、株立となり、高さ10〜14センチ、節間は短い。
葉は対生し、やや肉厚でほぼ無柄。
葉身は倒卵状楕円形〜楕円形で長さ1.5センチ。
花期は10~11月、花は短い柄があり、枝先や葉脈に一個ずつつく。
萼裂片は花冠の裂片よりはるかに短い。花冠は白色〜淡紫色で紫色の縦脈が目立ち、
裂片は5個、楕円形で先がややとがり
長さ約1.5センチ、基部に短い毛状突起のある黄色の蜜腺溝が2個ある。
山と渓谷社「レッドデータプランツ」より引用
【センブリ】
昨年、ソナレセンブリを探している時、偶然に見つけたセンブリの群生地に今年も行ってみました。
こちらもソナレセンブリに負けず劣らずの清楚な姿が印象的でした。
健胃生薬として名高いセンブリですが、鑑賞価値も十分の綺麗な花です。
10月中旬に初対面したシックな色合いのムラサキセンブリの魅力的な花でした。
秋を代表するセンブリの仲間はどの花も愛らしいですね!
もうひとつ、ヒゲモジャのイヌセンブリにも出会ってみたいな…
来年もまた遠出したくなりました^^