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白馬岳〜朝日岳縦走【北アルプス】 <その3> 2011年8月11日〜13日

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<その1> <その2>からの続きです。

 

雪倉岳の下りでも珍しい植物に出会いましたよ!


チャボヤハズトウヒレン


葉は矢じり状で先が鋭く尖っていて、株は全体的に「チャボ」の名のごとく小振りです。 

北アルプスの高山帯の砂礫地に特産するようですが、数は少ないと聞きます。
昨年、不帰ノ嶮で初めて出会ったのですが、今年も会えると考えてなかったので嬉しかったですね!
蕾の株も含めると随分多く見かけました。

ハクサンシャジンはタカネマツムシソウ同様、今を盛りと咲き誇っていました。     


ハクサンシャジン

 イワショウブ

イワショウブの清楚な白も素敵です。

 どこまでも続くタカネマツムシソウ咲くトレイル、何度見ても見飽きることはありません!

タカネマツムシソウ




そして、

何と言っても一番の狙いはこの花 ↓ この花に会いたくてこの時期を選びました。


ミヤマアケボノソウ 

 

 

 



地味な花ですが、気品がありますね〜最初に見つけた時は興奮してマクロレンズに付け替え、
数えきれない枚数を撮りました。
場所は限定されているようですが、この周辺は数が多く「あら、ここにもあそこにも…」と、思わず口走ってます。

無事、念願のミヤマアケボノソウに出会うことができて満ち足りた気分です。



シモツケソウは終盤でしたが、場所によってはこんな新鮮な株もありました。

シモツケソウ



タテヤマウツボグサ


イワシモツケ


ミネウスユキソウ


ミヤマイワニガナ


ミヤマリンドウ

 

タカネトウウチソウ

カライトソウ

そして、雪倉岳周辺には両者によく似たユキクラトウウチソウという花が咲きます。 

カライトソウとタカネトウウチソウの雑種「ユキクラトウウチソウ」も楽しみにしていた花のひとつ、数は多くはありませんが、運良く見つけることができました。
上から咲きはじめるカライトソウと違い、ユキクラトウウチソウは下から咲き始め、花序が直立しています。
ユキクラトウウチソウはタカネトウウチソウの色違いといった雰囲気です。


ユキクラトウウチソウ

ユキクラトウウチソウ


ハクサンシャジン



クモマミミナグサ

オヤマソバとイワオウギ

イワオウギ、マツムシソウ、シロウマアサツキなどのお花畑



 
ハクサンフウロ


オニシモツケ


ハクサンタイゲキ


段々ガスが濃くなってきました。



タカネアオヤギソウ

 

 

ハクサンシャジン、イワオウギ、シモツケソウなどが咲き乱れるお花畑

シロウマアサツキ


シロウマアサツキ

 



霧の向こうにうっすら見えているのが燕岩、鞍部に数人の姿を確認することができます。

11:35  燕岩通過   雪倉岳からなんと2時間15分もかかっています。



キバナカワラマツバ

 オオツガザクラ


ミヤマツボスミレ

12:10  水平道、朝日岳分岐に到着、10分ほど休憩します。


ここまで来るのに大幅にコースタイムをオーバーしていますが、これだけお花が多ければそれも仕方ないこと。
体力的にはすでに限界に近づいていますが、あとひとふんばり!!朝日岳を経由する余力は残ってないので、少しはましな水平道をチョイス!しかし、この水平道、名前に反して少しも水平ではないらしい…

いよいよ水平道へ…朝日小屋までのコースタイムは1時間30分、まだまだ先は長いです



ミヤマキンバイ



ハクサンコザクラ


水平道は確かにアップダウンがありますが、お花畑が次々に登場する飽きることのないトレイルです。

キヌガサソウ



ノウゴウイチゴ
 

 ツガザクラ


イブキトラノオ


木道が乾いているので木道歩きも快適です。



13:05   何か書いてあるけど読めません。右に曲がってさらに登ります。


水平道路、いよいいよ最後の踏ん張りどころ…



左手に三角屋根の朝日小屋が見えてきました。



白と黄色のハナニガナの競演


オオレイジンソウ

 

 13:45  本日の行程終了!!バンザ〜イ





小屋の周辺はキンコウカで黄色く染まっていました!

小屋は予約制で、今日は10畳を6人で使用するように割り当てられていました、ゆったりです。
私たちが一番乗りだったので奥の2つをゲット!

山小屋でシーツが掛けられた布団に寝るのは初めてかもしれません。清潔で心地良い朝日小屋、
超有名人のオーナー清水さんは気さくで明るく登山者を迎えてくれるし、小屋のスタッフも同様に行き届いた対応ぶりでした。

小屋周辺もお花が沢山、外のベンチでビールで乾杯したあと、ゆっくり散歩を楽しみました。

タカネコウゾリナ

食事は評判通り、いえ評判以上の美味しさで 夕飯も朝食も完食でした。

食堂にカメラを持っていくのを忘れたので、写真がないのが残念ですが、山小屋とは思えない心づくしのメニューは感動ものです。
あちこちのBLOGやHPで広く紹介されているのである程度期待はしていましたが、期待を遙かに越えたそんな食事でしたよ!

テント泊でも、食事だけ申し込むことができるようなので、山小屋のディナーを楽しむのもいいかもです。



私たちが到着した午後2時頃は2張だったテントですが、夕食後の散歩の時10張に増えました。
本当に気持ち良さそうなテン場、でも、前日はテントが飛ばされたり、ポールが折れたりするほどの強風だったそうです。
それにしても、夏のこの時期にしては少なすぎですよね!結局、最終的にこの日は13張ぐらいだったようです。



小屋の周りは、ヒオウギアヤメ、タテヤマウツボグサ、キンコウカ、イワイチョウ、チングルマ、、、、、
そして、こんな花たちが咲いていました。

ハクサンコザクラ



ノウゴウイチゴ


真っ赤なノウゴウイチゴが美味しそうでした。



ヤマハハコ


エゾムカシヨモギ
 

ほかにも色々咲いていたけど、忘れましたん

今夜は何とか流星群?が見られる日とか…あいにく、お月様が明るすぎて星の観察にはいまひとつ、
でも、同室の若いカップルは、寒い中、星空を仰ぎ、流れ星を見るのに成功したそうです。
願い事が叶うといいね!!

 <その4>に続きます。

 


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