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Channel: たんべぇ山から
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赤岳登頂 【八ヶ岳】 2013.12.28-29

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今更アップするのも何ですが…(^^ゞ


昨年暮れ、真冬の「赤岳」に登頂することができ、2013年を最高の形で締めくくることができました。

思えば、2009年1月、赤岳を目指すも中岳の鞍部まで登ったところで強風に阻まれ敗退、
後ろ髪をに引かれながらテントに戻ると、右手指三本が凍傷にかかっていました。
幸い、軽度の凍傷だったので大事には至らなかったのですが、指先の痛みは相当なもので完治までかなりの時間を要しました。
その時のショックが尾を引き、この先、厳冬期の赤岳に登ることなどないだろう考えていました。

会のメンバーはここ数年、年末年始にかけて常念岳や五竜岳など北アルプスを目指していたのですが、
今回は、一泊で登ることが可能な八ヶ岳に決定。

赤岳リベンジは考えていないはずの私でしたが、誘ってもらえてすっかりその気になってしまいました。

冬期の八ヶ岳は冬山の入門コースとして多くの人に登られていますが、
北アルプスに勝るとも劣らない強風と低温には定評があります。、
凍傷の恐怖とテント泊の大きなザックを背負うことができるのかなど不安は尽きないけれど、
行きたい気持ちが勝り、思い切って参加することにしました。
かくして、ベテランのメンバーに助けていただきながら無事に登頂することができました。

【12/28】 美濃戸口 → 美濃戸 → 行者小屋テント泊

【12/29】行者小屋 →(文三郎尾根)→ 赤岳山頂 →(文三郎尾根)→ 行者小屋 → 美濃戸 → 美濃戸口 

  
〜12月28日〜

美濃戸口からゆっくり時間をかけて行者小屋に到着。

どんよりと厚い雲に覆われ、翌日の赤岳登頂が危ぶまれましたが、未明から星が輝き始め期待が膨らみます。





〜12月29日〜

温度計がなかったので正確な気温は分かりませんが、
朝の気温は、冬山経験が豊富なメンバーの感(?)によると、マイナス20度は下回っていそうですが、
風も弱く、絶好のコンディションです。





阿弥陀岳の山頂付近が朝日を受けて輝き始めると、いよいよ登山開始、
午前7:00過ぎ、身支度を整えて出発です。



テント場では感じなかった風ですが、そこは冬の八ヶ岳、樹林帯を抜けると刺すような冷たい風にさらされ油断できません!


久々に12本爪のアイゼンを履いた足は重く思うように動かないので、ゆっくりゆっくり一歩ずつ踏み出します。


中岳の鞍部に早々と到着した4人は私たちを待ってる間に凍えてしまったことでしょう!ごめんなさいm(_ _)m

 前回四年前は立っていらないほどの強風に阻まれここで撤退したのですが、今日は絶好の登山日和、
厳しい寒さは変わらないけれど、風が質がまるで違います。
疲れていたけれど、この景色を見た途端に元気モリモリ、カメラのシャッターを数枚切ったら
一刻も早く山頂へと、気が急きます。


【阿弥陀岳と中央アルプス】


【遠く南アルプス方面 手前は権現岳】

分岐を左に赤岳本峰へと向かいます。

 夏山なら高山植物が咲き競う岩場は、荒々しい様相に変わり気が引き締まります。

山頂の手前、日差しが眩しい尾根に上がりホッと一息!!


【富士山をバックに】



【赤岳山頂】

文句なしの晴天ですから次々に登山者がやってきます。
山頂の標識を入れて全員の記念撮影をしたかったのですが、場所が空かないので隅っこで集合写真!

その後、大展望を満喫!!


【阿弥陀岳】



登山者の流れも一段落、今なら山頂の標識を入れて撮影可能、
でも、あまりの寒さに写真どころではなくなり、私たちも早々に下山開始。



じっとしているとたちまち体温を奪われるので、10分ほどの滞在でした。
下りはリーダーの判断で、来た道を戻ることに決定!
地蔵尾根を下ることも考えたようですが、いかんせん万年初心者のワタクシがおりますので安全重視で決断したようです。


さて、下りで事故を起こさないように一層の緊張を保ちます。



もっともっと写真を撮りたかったけど、分厚い手袋をしているので思うようにシャッターを切れません。
 


岩場を慎重に下って…


中岳の鞍部に戻ってきました。
ここまで来ればあとは大丈夫!



行者小屋のテントを撤収し美濃戸口に戻ります。




行者小屋より先は撤収後の荷物が加わりザックがぐんと重くなったけど、登頂できた満足感で足取りも軽やか

 美濃戸口⇔美濃戸車は四輪駆動にすべり止めタイヤならOKなので往来が多く、
その度に車を避けながらの林道歩き、疲れているので何か羨ましいナ…

一時間ほどで美濃戸口に到着、お疲れ様でした!


冬山は怖いけれど、素晴らしい景色と面倒見のよい仲間に支えられて楽しい山旅ができました。
山の醍醐味を存分に感じることができるのもテント泊ならではのこと。
いつものことながら感謝感謝、本当にありがとうございました。

 

 


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