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南岳〜槍ヶ岳【北アルプス】 2011年10月3日〜5日 ?

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昨年(2010年)涸沢の紅葉は実に見事な色づきで、写真を眺めるたび、
もう一度あの素晴らしい光景に出会いたいという衝動にかられます。

昨年同時期に槍沢の氷河公園を訪れた山友の話によると、
天狗池に映る槍ヶ岳と真っ赤なナナナカマドのコントラストは涸沢に負けず劣らずの美しさだったとのこと。

ならばと、今年は氷河公園を目指すことにしました。

 

【山行日】 2011年10月3日〜5日(月〜水)

【メンバー】 夫、 fu-co

【コース】
10/3  沢渡09:50/10:05 ==バス==上高地10:50 →  横尾13:15/25 → 一ノ俣14:15/20 → 槍沢ロッジ14:50
10/4  槍沢ロッジ05:50 →  天狗池分岐07:35/40 → 天狗池08:20/50 → 南岳分岐10:40 <南岳ピストン10:45/11:20> 11:20→ 中岳12:30 → 大喰岳13:10 → 槍ヶ岳山荘13:45 → <槍ヶ岳ピストン14:15/15:00>
10/5   槍ヶ岳山荘06:00 →  天狗池分岐 07:30→  槍沢ロッジ08:50/09:00 → 横尾10:05/20 → 上高地12:40==バス==沢渡13:10

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<10月3日>

平日の上高地は紅葉シーズンにもかかわらず人出も少なめで少々拍子抜け、やはり紅葉には早すぎたようです。
しかし河童橋まで来ると、さすがに大勢の観光客で賑わっていました。

10:50 遅めの出発ですが、本日の行程は槍沢ロッジまでなので、余裕です

上高地ビジターセンター                   河童橋と焼岳
      

 穂高はあいにく雲の中

明神                  徳沢
    

 

横尾山荘                     横尾大橋
    

横尾大橋そばの桂の木はまだ半分が緑色、涸沢が錦繍の時を迎える頃はこの桂も鮮やかな黄色に染まっていたはずなので
やはり今年の紅葉はやはり遅れ気味なのか、それとも標高が上がればそれなりに色づいているのか…?

大きなカメラを抱えたテレビクルーの一行が涸沢方面へと向って行きました。
ということは、涸沢は今が最盛期なのか…
ほとんどの人たちが横尾大橋を渡っていくので何となく心細くなり、槍沢もいいけど涸沢もいいなと考える私…!!
この期に及んでもなお、涸沢から北穂高への引力に引き寄せられる自分が情けない^^;;

しかし、「一度決めたのだから槍沢を登る!!」という夫の意志は固く、
優柔不断な私はその決断に従うほかありませんでした!

一の俣             二の俣
   

横尾大橋を渡って行く人達と別れを告げ、槍沢方面に直進すると途端に人気が消え、何となく寂しさを感じます。
槍沢を登るのは35年ぶりのこと、あの時泊まった一の俣避難小屋は今は跡形もなく、
この場所に小さな避難小屋が存在していた形跡を感じることすらできません。
傍ら石に腰掛け、懐かしい場所で一休みしました。

夏はこの槍沢を登って憧れの槍ヶ岳を目指す人達でごった返すのでしょうね!


槍沢の流れ              槍沢ロッジ
  

 清冽な流れの沢に沿って登って行くと、本日の宿泊地「槍沢ロッジ」に到着です。


 

 <10月4日>

 

朝5時半からの朝食を僅か10分で食べつくし5時50分に出発です。

多分、氷点下まで下がっているのではと思われるほどひんやりした空気に包まれていますが、
風がないので寒さははさほど感じません。
歩き始めると、足下も草も霜で真っ白、何よりせっかく色を付け始めたナナカマドが、
この急な冷え込みで本番を迎える前に縮れて茶色く変色しているのが気になります。

 

ナナカマド          ババ平キャンプ場

  

テントも霜で真っ白でした。



お日様が顔を出すと空の青さが眩しいですね〜
  

風も無く穏やかな日和、これは逆さ槍が期待できるわんと次第に急ぎ足になり、
天狗池の分岐を左に曲がりガレ場をせっせと登って行くと、なぜか先行者が引き返してきました。
どうも道を間違えてしまったとのこと…
私たちも先行者につられ、何の疑いもなくずんずん登っていたのですが、地図を見ると方角が違っています。
それでも、マークを辿ったはずなのにと、どうしても理解できないまま、登山道を探してウロウロしますが見つかりません…

その後、何度も訪れている単独の男性に道を教えて頂きようやく危機を脱しました^^;

このガレ場はトラバースするのが正解なのですが、入り口が分かりづらいのです。

こんなお天気でも道迷いをするのですから、悪天時は要注意ですね!

天狗平より槍ヶ岳を望む、ここからの槍ヶ岳は本当にかっこいいですね

さらに進むと眼下に天狗池が見えてきました…が、
エッ、あらら何か濁ってるみたい。。。。いえいえ濁っているようにに見えるのは結氷のせいで、
どうやら今朝の冷え込みで凍りついてしまったようです。ということは、期待の逆さ槍を見られないのか…

   

  

回りこんでみると、端の方に槍の穂先がチョコンと映っています。ウフフ、ラッキー!!、
でも、ちょっとだけ解け方が不自然ですね
若干人の手が加わっているとのこと…何はともあれ逆さ槍を見ることができて良かったです。


天狗池では数人のカメラマンが入れ替わり立ち替わりで思い思いの撮影を楽しんでいました。
私たちも30分ほど滞在し、美しい槍の姿を心ゆくまで目に焼き付けてきました。

さて、先は長いのでここらで切り上げて、南岳方面へと急ぐことにします。

 

 

高度をあげて行くと針ノ木岳の奥に真っ白く雪化粧した鹿島槍ヶ岳が姿を現しました。 

 北穂、前穂も間近に迫り、迫力を感じます。



南岳への登りは、垂直の壁が立ちはだかる結構ハードなものでした。
コースタイムでは天狗池から1時間30分と記されていたので、少々甘く見ていました。
ルートはハッキリしているし危険な箇所には鎖や梯子が設置されているので三点確保しながら慎重に登れば大丈夫なのですが、
いかんせん勾配が急なので、かなりしんどく感じました。

    

    

 

コースタイムを20分もオーバーしてなんとかたどり着いた南岳分岐、稜線に上がった時は心底ホッとしました。

まずは南岳まで空身でピストンします。




南岳山頂より後方は常念岳

中岳、大喰岳を越えてこれから向かう槍ヶ岳方面


笠ヶ岳も近いです。


最高の秋晴れに恵まれ、惚れ惚れするほどの名だたる山々が間近に聳え、震えるほどの興奮を覚えます。
っていうか、稜線の風は思った以上に冷たく体の芯から冷えて歯が噛み合わないほどガタガタと震えていたかも…^^;

岩岩の稜線は風を避ける場所がないので真冬のように寒く、洪水のように溢れ出る鼻水が風に飛ばされます


もうこうなったら、歩いて体を温めるほかありませんね!!

ここから槍ヶ岳まで3時間の稜線歩きは、寒いながらも又と無い晴天に恵まれ充実したものでした。


?に続きます。

 

 


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