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南岳〜槍ヶ岳【北アルプス】 2011年10月3日〜5日 ?

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?からの続きです。

氷河公園からの道のりは風を感じることもなく、むしろ汗ばむほどだったので、稜線を吹き抜ける冷たい風は計算外でした。
実を言えば、今日は絶好の日和だし、あわよくば、槍ヶ岳から穂高方面へと方向転換し、
涸沢方面へ下ることはできないものかと考えながら歩いていました。
ここまで来てもなお、涸沢を諦めきれない私っていったい…(汗)
しかし稜線に上がった途端、岐阜県側から拭きあげる冷たい風に晒され、発する言葉は「寒い寒い」の連発!
分岐にザックを置き空身で南岳をピストンするにあたって、大キレット越えはスッパリ諦めがつきました。
若い時に一度だけ大キレットを歩いたことがあるのですが、今の体力では不安は否めないし、
何より、行き当たりばったりの計画変更は慎まなければなりません!

さて、行き先に迷いはなくなりました!

南岳山頂から分岐に戻り、デポしていたザックを背負ったらいよいよ槍ヶ岳に向かって出発です。
天を突き刺す槍の穂先が徐々に近づいてくる稜線散歩は雄大でダイナミックそのもの!
槍はやっぱりかっこいいです^^

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間もなく雪に覆われる北アルプス…
私たちが運良く足を踏み入れることができたのは、つかの間のお天気が見方してくれたからこそ。

本当に有難いことです!!


気温が急激に下がった昨日から後立山連峰はすっかり雪化粧しているので、こちら側の冠雪も時間の問題かもしれません。

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後ろを振り返ると荒々しい穂高の峰々が大きく立ちはだかっています。Image may be NSFW.
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中岳山頂より笠ヶ岳方面
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たおやかに連なる黒部源流の山々、鷲羽岳、薬師岳、水晶岳、赤牛岳、雄大で美しい山並みが続きます。
 いつの日か、水晶岳から赤牛岳へと連なる読売新道を歩いてみたいと強く思うようになりました。
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時折見かける登山者はほんの数人だけ、こんなに素晴らしい天空の縦走路をほぼ貸切状態で歩けるとはなんと贅沢なことでしょう!!


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中岳を下ったらも、う一つのピーク大喰岳を目指します。



大喰岳山頂
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隣の槍ヶ岳があまりに有名すぎて、標高3000mを超す大喰岳は単なる通過点といったところ、
やや影が薄く不遇な存在に思えました。


槍ヶ岳山荘まであと100m
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13:50 今日の宿泊する槍ヶ岳山荘に到着しました。

宿泊手続きを終えたら、何か暖かいものを食べたくなり小屋で素うどんをいただきました。
ちなみに夫はカレーでした。

さて、満腹になり、体も温まったので身支度を整えて、槍ヶ岳に登ってきま〜す。
中途半端な時間で登山者も少ないので、ほとんど渋滞なしで山頂に立つことができました。

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ヘルメットにハーネス姿のクライマーなお二人、高低差が激しく長く険しい北鎌尾根を登り終え感慨に浸る姿が印象的です。
このお二人は登山技術もさることながら、山の名前に熟知しておられ、遠くに見える山々まで即答していただきとても助かりました。Image may be NSFW.
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私にとっては三度目の槍ヶ岳ですが、これまでで一番の大パノラマに感慨無量!!
山座同定が苦手な私でも目の前に広がる光景と地図とが少しだけ合致できるようになりました。



常念岳は相変わらす端正なお姿ですね。運が良ければ明日の朝、ご来光を拝むこともできるでしょうが、
あいにく雨の予報が出ているので、希望は叶いそうにありません。Image may be NSFW.
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中央が水晶岳 ↓
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寒さを忘れ30分も山頂に留まっていました。混雑時なら許されることではないですが今日は大丈夫!!

さて、もったいないけどそろそろ下るとしますか…

下りも僅か10分、渋滞さえなければ案外早く降りられるものです!!

 

小屋の中は随所で石油ストーブが焚かれているのですが、今日の気温はまりに低すぎてぬくもりを感じることが出来きず、
たまらず、夕食までの長い時間を暖かい談話室で過ごしました。
見ず知らずの方々と山談義に花が咲き、あっという間に時間が過ぎていきます。
こういう時間もいいものですね〜

夕食は午後5時から…
日没の時が迫っているので急いで夕ごはんを食べ、小屋の裏でスタンバイします。
そして槍の穂先が赤く染まり、いよいよショーの始まりです。

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 17:43  笠ヶ岳の奥に浮かび上がる加賀の白山の北側に太陽は沈んで行きました。Image may be NSFW.
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<10月5日>

予報どおり本日はあいにくのお天気と相成りました。ガックシ…Image may be NSFW.
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5時半からの朝食をしっかり頂き、6時に小屋を出発、槍沢を下ります。 

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寒々しい光景ですが気温はそれほど低なく、フリースと雨具を重ね着膨れした体はたちまち汗ばむほどですが、
いつ降り始めておかしくない天気なので脱ぐのを我慢して下ります。

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 少しガスが晴れてきました。

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 播隆窟
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やっぱり我慢できずに、雨具とフリースを脱ぎ身軽になりました。
6:50 この辺りから、ババ平を早出したデカザックの登山者とすれ違うようになりました。皆さん健脚で早起きですね〜



殺生ヒュッテ分岐
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雨具を脱いだ途端、雨がパラパラと落ちてくるのでまた雨具を着て、そしてまた脱いで…そんなことを繰り返しながら下って行きます。


大曲り 
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ババ平キャンプ場は上流より引かれた冷たくて美味しい水がホースを伝って流れています。ここも素敵なテン場ですね〜
重いザックを背負う体力があれば一度泊まってみたいものです。

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大曲りに続き、槍沢ロッジでも大休止、休み休み下っていきます!


【マイヅルソウの実】
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 横尾
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横尾では本格的に雨が降り出し、雨をしのげる場所には大勢の人がいるので、立ったままエネルギーを補給、

雨具は何度も脱ぎ着するのが面倒になり、つぎのポイント徳沢までは傘のお世話になります。
雨が上がった徳沢ではお楽しみのソフトクリームをいただきました!

 

【ノコンギク】
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徳沢の次は明神、各スポットで確実に休憩する私たちは小屋で一緒だった人たちに次々と抜かされる始末^^;

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相変わらず弱い雨が降ったり止んだりで空模様はスッキリしません。

 

河童橋
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 そして、やっぱり今日も穂高は雲の中に隠れていました!

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出発間際のバスに飛び乗り沢渡まで行くと、ついに雨は本降りとなりました。
この雨、槍ヶ岳山荘のHPよると山荘付近では雪へと変わり、冠雪したとのことでした。

つかの間の秋晴れをゲットできた今回の山歩き、紅葉は残念でしたが大パノラマを楽しむことができて思い出に残るものとなりました。


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